2015年2月26日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年2月25日)

 2月25日のロンドン市場ではドル円が118円台後半で方向感に欠ける動きを続けた。欧州株は前日終値水準を挟んでの上下動となったが、日経平均先物は緩やかながら下落基調で推移。米債利回りも上値の重い動きとなったが、特段の取引材料もなく、ドル円は動意に欠ける展開となった。

 ユーロドルは取引序盤に1.13ドル台半ば近辺から1.13ドル台後半に上昇。しかしアイルランド10年債利回りは史上初の1%割れとなり、この日実施されたドイツ5年債入札では平均落札利回りが初めてマイナスを記録。来月から始まるECBの国債買い入れも意識され、ユーロドルは取引後半には下落基調で推移。引けにかけては1.13ドル台半ば近辺での推移となった。



 NY市場は取引前半こそドルが底堅い動きを見せたが、中盤以降は上値が抑えられる展開となった。ドル円は取引前半に118円台後半でじり高の動き。取引中盤には119円ちょうど近辺に達した。1月の米新築住宅販売は48..1万戸と市場予想を上回ったが、在庫は21.8万戸と2010年3月以来の高水準を記録。米住宅市場の改善ペースが鈍ったことが注目され、米債利回りは長期債中心に低下。ドル円も118円台後半に下落した。取引中盤に開催されたFRBイエレン議長の下院証言の内容は24日と同じ。質疑応答でドル高や原油安によるインフレ低下は一時的であり、米雇用は完全雇用に近づいているとの見方が示され、米債利回りが反発する場面もみられたが利回りの上昇は一時的。取引後半もドル円は118円台後半で上値の抑えられる動きとなった。

 ユーロドルは取引中盤まで1.13ドル台半ばを挟んでの上下動。FRBイエレン議長の議会証言が始まると1.13ドル台後半に小幅上昇したが、その後は同水準でのもみ合いが続いた。ECBドラギ総裁はEU議会証言でECBが来月から開始する国債買い入れを含む量的緩和は、インフレ動向がECBの目標に沿って持続的に調整されていると理事会が判断するまで継続すると発言。足元のユーロ圏インフレは低下トレンドにあると指摘したが、ECBの措置によるプラスの影響はすでに見え始めているとし、ユーロ圏全般にわたり、金融・債券市場の状況は一段と改善し、これに伴い家計と企業の借り入れコストは大幅に低下したとの認識も示された。

 FRBイエレン議長の議会証言をきっかけに米国の利上げ先送り観測が台頭。米債利回りは上値の抑えられる動きが続いている。米景気に大きな変調は見られないものの、金利差拡大によるドル買いストーリーも後退。本日東京市場でのドル円は上値の重い展開となりそうだ。一方、ユーロはギリシャ関連情報に対し神経質な動きとなりそうだが、新たな取引材料もなく、様子見姿勢が続く見込み。アジア通貨は米債利回りの伸び悩みを背景に対ドルで底堅い動きが続くと思われる。

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