2015年3月11日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年3月10日)

 3月10日のロンドン市場はユーロが下落。ユーロドルは取引序盤に1.08ドルちょうど近辺から1.08ドル台前半に上昇したが、取引中盤には1.07ドル台前半に下落。後半は一時1.07ドル台後半に反発する場面もあったが、引けにかけては再び1.07ドル台前半に下落した。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表予定がなかったが、欧州債利回りはECBの国債買い入れを受けてギリシャ債を除いて低下。一方、ギリシャ問題については、スペインのデギンドス経済相がギリシャの流動性状況は精査される必要があると発言するなど、先行き不透明感は強いまま。ユーロは売り優勢の展開が続いた。

 ドル円は取引中盤まで122円手前でのもみ合いが続いたが、後半には下落し、引けにかけては121円台後半での推移。欧州株、日経平均先物はともに下落基調で推移。取引後半に入り、米債利回りが低下すると、ドル円はドル売り優勢となった。


 NY市場もユーロは軟調な推移。ユーロドルは取引前半こそ1.07ドル台半ばを挟んで方向感に欠ける動きを続けたが、中盤には1.07ドルちょうど近辺に下落。取引後半は1.07ドル台前半に反発したが、上値は重く、終盤には再び1.07ドルちょうど近辺での推移となった。欧州債利回りの低下とギリシャ問題の先行き不透明感は根強いまま。ECBクーレ専務理事は国債買い入れに際し、買い入れ対象資産が品薄になる可能性はあると認めつつも、現時点では国債買い入れが困難となる兆しは見られないと発言した。

 ドル円は取引前半に米債利回りの低下を受けて121円ちょうど近辺まで下落。ただ、121円ちょうどを大きく割り込むことはなく、取引中盤以降は121円ちょうどから121円台前半で方向感に欠ける推移が続き、引けにかけては121円ちょうど近辺での推移となった。1月の米卸売在庫は前月比0.3%増と市場予想に反しプラスを維持。1月の米求人件数は499.8万件と市場予想を下回り、前月分も下方修正。ただ市場の反応は限定的だった。

 ポンドは方向感に欠ける動き。ポンドドルは1.51ドルちょうど近辺に上昇する場面が何度かあったが、上値は抑えられたままで、1.50ドル台後半での推移が続いた。BOEカーニー総裁は議会証言でインフレは短期的にはゼロ付近に落ち込む見込みだが、それは原油安に起因するものと発言。英経済の産出は堅調であり、賃金上昇の兆しが見られ始めると指摘するなど、英経済に対しては前向きな見方を示した。

 6月の米利上げ開始観測は続いているが、米債利回りは低下し、主要通貨に対してドル買いの動きは後退。ただ対新興国通貨ではドル買い優勢の展開となっており、市場のリスク回避姿勢は強まっている。本日は日本株も下げて始まる見込みで、本日東京市場でのドル円は上値の重い展開となりそうだ。一方、ユーロは先安観が強いものの、急ピッチな下げに対する警戒感も強くなっており、東京市場ではもみ合いの動きを予想。アジア通貨は市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に対ドルで軟調な推移が見込まれる。

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