2015年3月15日日曜日

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年3月13日)

 新興国通貨は対ドルで下落。原油先物価格や米国株の下落が重石となった。

 BRLは対ドルで2.6%の下落。USD/BRLは一時3.27台と2003年4月以来のBRL安水準に達した。1月のブラジル小売売上高は前年比0.6%増と市場予想に反し前年割れを回避。ペトロブラスを舞台とした汚職疑惑でルセフ政権の支持率は23%と過去最低を更新。15日にはルセフ大統領の退陣などを求める抗議活動が全国の主要都市で開かれる見通しとなり、BRLは売り先行の動きとなった。

 MXNは対ドルで0.6%の下落。1月のメキシコ鉱工業生産は前年比+0.3%と市場予想を下回る伸び。メキシコのビデガライ財務相は原油安は一時的ではなく2016年まで続く可能性があると発言。ただ同国政府は2016年の歳出を削減する必要があると述べ、同国景気の先行き懸念を強めた。またメキシコ中銀のラモス副総裁は為替政策は流動性確保を目的としており、特定の水準を維持することにあるわけではないと発言。MXN安を容認する姿勢を示した。

 COPは対ドルで1.6%の下落。USD/COPは一時2670台と2004年7月以来のCOP安水準を記録した。1月のコロンビア小売売上高は前年比6.1%増と市場予想を下回る伸び。同月同国の鉱工業生産は同-2.5%と前年割れ。同月同国の消費者信頼感は14.0と市場予想を下回り、コロンビア景気の先行き懸念が強まった。

 PENは対ドルで小幅上昇。ペルー中銀は市場予想通り政策金利を3.25%で据え置き。同中銀は声明で同国成長率は依然として潜在成長率を下回っていると指摘。同国金融市場や為替市場はボラティリティが高まっているとの認識を示し、必要であれば追加利下げを実施すると説明した。

 CZKは対ドルで1.3%の下落。1月のチェコ鉱工業生産は前年比+2.9%と市場予想を上回ったが前月からは鈍化。一方、同月同国の小売売上高は同5.5%増と市場予想を上回り前月並みの伸びを確保した。

 PLNは対ドルで1.5%の下落。2月のポーランドM3は前年比8.8%増と市場予想を上回り、2012年8月以来の高い伸び。しかし同月同国CPIは同-1.6%と1992年の統計開始以来最大の落ち込みを記録した。

 RUBは対ドルで1.5%の下落。ロシア中銀は市場予想通り政策金利を100bp引き下げ14.00%にすると発表。同中銀はあわせて今年の成長率がマイナス3.5~4.0%に落ち込むとする予想も発表し、インフレは経済の活動の停滞で今後1年間で9%前後まで鈍化するとの見方を示した。また同中銀は声明で景気が著しく減速するリスクが引き続き存在しているとし、利下げによりインフレ高進の脅威を高めることなく、こうしたリスクを最小化できるとの認識を示した。1月のロシア貿易収支は150億ドルの黒字と市場予想を上回ったが前年同月から2割近く黒字額が減少した。

よい週末をお過ごしください。

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