2015年3月24日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年3月23日)

 3月23日のロンドン市場はドルが軟調な動き。ドル円は取引前半に120円ちょうど近辺から120円台前半に小幅上昇したが、上昇は続かず、中盤以降は下落基調で推移。引けにかけては119円台後半での推移となった。日経平均先物は上値が重くなり、欧州株は下落してのスタート。その後も上値は抑えられる展開となった。米債利回りは取引前半に小幅上昇したものの、欧州株の下落もあって、中盤以降は下落基調で推移。ドルの重石
となった。

 セントルイス連銀のブラード総裁は一部米メディアとのインタビューでFOMCが3月に行動しなかったことを理由に2015から17年の米金利予想を50bp下に動かしたと発言。クリーブランド連銀のメスター総裁は別米メディアとのインタビューで3月のFOMCで「忍耐強く」の文言削除によって6月の利上げ開始は実現可能と語ったものの、必ずしも6月に行動するというわけではなく、年内に利上げするのは適切だろうと発言。以前は6月の利上げ開始を支持すると明言していただけに、6月の利上げ開始観測を後退させた。



 ユーロドルは取引前半に1.08ドルちょうど近辺から1.07ドル台後半に下落したが、その後は上昇基調での推移が続き、引けにかけては1.09ドルちょうど近辺に上昇。フランス中銀のノワイエ総裁はギリシャの銀行向けELAについて、財政ファイナンスに使用しないのであれば拡大する可能性を示唆。また民間融資の流出を食い止めるための全ての選択肢が尽きた場合に限って、資本規制に頼るべきだと指摘した。

 NY市場に入ってもドルは軟調な動きが続いた。2月のシカゴ連銀全米活動指数は-0.11と市場予想に反しマイナスとなり、0.13だった前月分も-0.10に下方修正。ドル円は119円台後半でドル売り優勢の動き。一方、ユーロドルは1.09ドル台前半に上昇した。その後発表された2月の米中古住宅販売件数は488万戸と市場予想を下振れたが、ドル円は119円台後半で下げ止まり、中盤以降は同水準でのもみ合い。一方、ユーロドルは緩やかながら上昇基調での推移が続き、取引終盤には1.09ドル台後半に伸長したが、引けにかけては1.09ドル台半ば近辺に小幅反落した。3月のユーロ圏消費者信頼感は-3.7と4カ月連続で改善し、2007年7月以来の好結果となった。

 FRBフィッシャー副議長は、講演で米経済が予想外の原油安や地政学的リスクに直面することから、FFレートの誘導目標がスムーズな上昇軌道を辿らないのは、ほぼ確実と発言。利上げ幅が毎回25bpであることにこだわらない姿勢を示した。また講演後の質疑応答で同副議長は、利上げ時期が6月なのか9月なのか、その後なのか、それともその間になるかどうかは、経済統計次第だとも発言。ECBの資産買入はドル上昇につながったものの、欧州の成長促進と米国からの輸出拡大を通じて米経済には最終的にプラスになるだろうと指摘した。

 クリーブランド連銀のメスター総裁やFRBフィッシャー副議長の発言を機に米国の6月利上げ開始観測がさらに後退。またフィッシャー副議長の発言からは利上げ幅が25bpを下回る小幅になる可能性も示され、ドルの重石となった。本日東京市場でもドル円は上値の重い展開が続くと思われる。一方、ユーロは高値警戒感が強まっているものの、ドル買い圧力の後退もあって対ドルでは底堅く推移する見込み。アジア通貨は米利上げ開始時期の後ずれ観測を背景に対ドルで買い優勢の展開が見込まれる。

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