2015年3月26日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年3月25日)

 3月25日のロンドン市場はドルが軟調な動き。ドル円は119円台後半から119円台半ば近辺に小幅下落した。前日終値水準でのもみ合いで始まった欧州株は取引中盤から下げ幅を広げる展開。米債利回りも取引後半に低下基調で推移しドル円の重石となった。

 シカゴ連銀のエバンス総裁はロンドンでの講演で政策金利の引き上げを2016年まで先送りするのが適切であることを示す経済情勢になる可能性が高いと指摘。インフレ率が極度に緩慢なペースで上昇し、18年まで2%に到達しないだろうとしたうえで、インフレが自身の予測よりもさらに遅いペースになる恐れもあり、ドル高が物価の下押し圧力の一因となっていると説明した。


 ユーロドルは1.09ドル台前半から1.09ドル台後半に上昇。3月のドイツIFO企業景況感は107.9と市場予想を上回り5カ月連続の上昇。ユーロ安、低金利などを背景にドイツ企業の景況感改善が示されたことでユーロは買い優勢となった。

 NY市場は弱い米耐久財受注でドルが売られ、その後は上値の抑えられる展開となった。2月の米耐久財受注は前月比1.4%減と市場予想に反し前月比マイナス。コア指数も同0.4%減と市場予想に反しマイナスとなり、プラスだった前月分も0.7%減に下方修正され、5カ月連続の減少となった。米設備投資の減少懸念を背景にドル円は119円台前半に下落。ただ、米債利回りは下げが一服すると、取引中盤からは原油先物価格に連れ高となる形で上昇基調で推移。ドル円は取引中盤に一時119円台後半まで上昇した。その後、ドル円は119円台前半に反落する場面もあったが、米債利回りの上昇が続いたこともあって取引後半に再び119円台後半に上昇。しかし引けにかけては米債利回りの上昇が一服する一方で、米国株が下げ幅を広げたことで119円台前半に下落した。

 アトランタ連銀のロックハート総裁は一部米メディアとのインタビューでFOMCが6月、7月、9月のいずれかに利上げすると100%確信してはいないとしながらも、自身は遅くとも9月までの利上げ開始に賛成票を投ずる考えを表明。年内に利上げを開始する可能性は極めて高いとの見方を示した。

 ユーロドルは米耐久財受注の発表後に1.10ドルちょうど近辺に上昇。ECBはギリシャ市中銀行へのELAの上限を従来の698億ユーロから710億ユーロ強に引き上げ。ただユーロの高値警戒感もあってユーロドルは取引中盤以降1.09ドル台後半で方向感に欠ける動きとなった。

 米GDP算出に用いられるコア資本財出荷の2月分は前月比0.2%増と市場予想を下回り、1月分は同0.4%減に下方修正。第1四半期の米GDP予想も下方修正される可能性が高まった。米債利回りは上昇したものの、米国株は下落。6月の利上げ開始観測はさらに後退したとも思われ、本日東京市場でのドル円は上値の重い展開となりそうだ。一方、ユーロは対ドルで底堅く推移する見込み。アジア通貨は米債利回りの上昇や原油先物価格の上昇が嫌気され対ドルで売り優勢が予想される。

0 件のコメント:

コメントを投稿