2015年3月28日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年3月27日)

 3月27日のロンドン市場は取引前半にドルが上昇した。米上院は2016会計年度予算決議案を52対46の賛成多数で可決。下院共和党もすでに予算決議案を可決しており、6年ぶりの本予算成立の道が開いた。米上院での予算案可決が報じられると、ドルは買いが先行。。ドル円は119円台前半から119円台半ばに上昇する一方、ユーロドルは1.08ドル台後半から1.08ドルちょうど近辺に下落した。しかし取引中盤に入ると、ドル円は119円台半ば近辺、ユーロドルは1.08ドル台前半でそれぞれもみ合い。後半に入り米債利回りが上昇に転じたもののドル買いの動きは後退し、ドル円は119円台前半に小幅下落。ユーロドルは1.08ドル台半ば近辺に上昇した。

 ポンドは取引前半に下落したが、後半にBOEカーニー総裁の発言を受けて買いが先行する展開となった。取引序盤に発表された3月の英全国住宅価格指数は前年比+5.1%と市場予想を下回る伸び。これを受けてポンドドルは1.48ドル台前半から1.48ドルちょうど近辺に下落。中盤は1.48ドル台前半での推移となった。後半に入りBOEカーニー総裁が独連銀主催の討論会で金利に関する次の動きは引き上げになるというメッセージは変わっていないと発言。同発言が伝わるとポンドドルは1.48ドル台後半に上昇。終盤にかけてはポンド買いの動きがさらに強まり、ポンドドルは1.49ドルちょうど近辺とこの日の高値を更新した。

 NY市場はドルの上値が重い動きとなった。昨年第4四半期の米GDP(確報値)は前期比年率2.2%増と市場予想に反し改定値から変わらず。個人消費は同4.4%増と市場予想通り上方修正されたが在庫投資が下方修正された。GDPが市場予想を下回ったことで米債利回りは小幅低下。ドル円は119円台前半から119円ちょうど近辺に下落する一方、ユーロドルは1.08ドル台後半から1.09ドルちょうど近辺に上昇。その後発表された3月のミシガン大消費者信頼感(確報値)が93.0と市場予想を上回ると、米債利回りは持ち直し、ドル円は119円台前半に上昇。ただユーロは1.08ドル台後半でのもみ合いが続いた。

 一部メディアはギリシャ財務省の代表団が27日にも改革リストを提出すると報ずると、ユーロドルは一時1.09ドル台前半に伸長。ただユーロ買いの動きは続かなかった。

 取引後半に入ると米債利回りの上値が重くなる一方、米国株は伸び悩み。ドル円は119円台前半でじり安の動きとなる一方、ユーロドルは1.09ドルちょうど近辺でのもみ合い。取引終盤にはFRBイエレン議長がサンフランシスコ連銀主催のカンファレンスでスピーチ。同総裁は堅調な経済成長が今後も続くとみられることを理由に今年後半の利上げがおそらく正当化されると発言。ただ、経済の基調を歴史的水準に照らしてみると極めて弱いままだとも述べ、利上げに適切な時にはまだ至っていないとの見方も示した。また利上げのペースは緩やかになると予想しているとも述べ、利上げペースは経済状況次第で加速や減速、あるいは逆戻りするとし、全体として金融政策は当面緩和的なままにしておくのが適切だと説明した。同総裁の発言を受けてドル円は119円ちょうど近辺から119円台前半で激しくもみ合い。ユーロドルも1.09ドルちょうど近辺から1.09ドル台前半に急伸する場面もみられたが、スピーチが進むにつれ、徐々にドル買い優勢の展開。ドル円は119円台前半でじり高の動きとなる一方、ユーロドルは1.08ドル台後半に下落した。

 米国では4月3日に3月の米雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数は25万人程度の増加とやや減速する見込み。平均時給は前年比2.0%増と前月から伸びが変わらない。雇用者数が増えたところで賃金の増加がなければ6月の利上げ開始はないとの見方が多く、今回の場合、雇用よりも平均時給の方が注目されるだろう。もちろん雇用増ペースが大きく鈍化すればドル売りの反応となる。

 日本では3月30日に2月の鉱工業生産、4月1日に日銀短観が発表される。生産は前月比2%程度のマイナスが予想されているが、日銀短観では景況感の改善が示される見込み。先週末に発表された労働指標が総じて良好だったことから、理屈の上では日銀の追加緩和は期待しにくい状況。景気回復ペースの加速が示されるようだと、追加緩和期待がさらに後退するだろう。

 ユーロ圏では3月のCPIが発表される。前年比-0.3%と前月と同じ下落率が見込まれているが、ユーロ安効果でCPIの下落率が縮小する可能性もある。

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