2015年3月3日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年3月2日)

 3月2日のロンドン市場はユーロが上昇基調で推移。ユーロドルは1.11ドル台後半から1.12ドル台前半に上昇した。2月のユーロ圏製造業PMI(確報値)は51.0と速報値から小幅下方修正されたが、フランス以外は景気判断の基準となる50超え。ドイツとイタリアは速報値から上方修正された。1月の同圏失業率は11.2%と市場予想に反し前月から改善。2月の同圏CPIは前年比-0.3%と市場予想や前月ほどの落ち込みとならず、ユーロの買い戻しを後押しした。

 ドル円は取引中盤にかけて119円台後半から120円手前まで小幅上昇したが、後半は119円台後半に反落。欧州株、日経平均先物はともに底堅い動きとなったが、米債利回りは上値の重い動き。ドル円も上値が抑えられる格好となった。

 NY市場では取引中盤にかけてドルが上昇した。取引前半のドル円は119円台後半、ユーロドルは1.12ドル台前半で動意に欠ける展開。1月の米個人支出は前月比0.2%減と市場予想を小幅上回る落ち込み。同月同国のPCEコアデフレータは前年比+1.3%と市場予想や前月と変わらずだった。

 取引中盤に発表された1月の米建設支出は前月比1.1%減と市場予想に反し前月比マイナス。同時に発表された2月の米ISM製造業景況指数は52.9と市場予想や前月を下振れ。両指標ともやや弱い結果に終わったが、欧米株が上げ幅を広げ、米債利回りも上昇。ドル買いの動きが強まり、ドル円は120円を小幅上回る水準まで上昇。一方、ユーロドルは1.11ドル台後半に下落。取引後半はドル円が120円台前半に小幅上昇する一方、ユーロドルは1.11ドル台後半で方向感に欠ける動きとなった。

 欧州委員会のドムブロフスキス副委員長は、ギリシャが現行の支援プログラムの期限を迎えた後に追加措置が必要になる可能性があると指摘。ギリシャ前政権とは、予防措置や改善された条件での信用枠利用という助けを借りながら、ギリシャがどのようにして市場での資金調達に復帰するかについて協議していたが、このところの金融面での不安定さを踏まえると、現在このシナリオは実現の可能性が低下しているようだとの認識も示した。

 カナダドルは下落。ドルカナダは1.24台後半からNY市場取引中盤には1.25台後半に上昇。取引後半は1.25台前半でのもみ合いとなった。昨年第4四半期のカナダ経常収支は139億カナダドルの赤字と市場予想を上回る赤字となり、前期の赤字も上方修正。2月の同国製造業PMIは48.7と50を割り込み、2012年3月の統計開始以来の最低を更新。原油安によるカナダ景気の悪化が示された。

 2月の米個人消費は前月比マイナスとなったが物価下落を調整した実質ベースでは前月比0.3%増。個人所得は前月比0.3%増と増税を維持しており、米景気の堅調地合いは続いている。米債市場を中心に米利上げ開始観測が徐々に強まっており、本日東京市場でもドル円は底堅い動きが続くと予想される。一方、ユーロはECBの国債買い入れ開始を控え対ドルで軟調に推移する見込み。アジア通貨は米債利回りの上昇を背景に対ドルで売り優勢の動きとなりそうだ。

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