2015年4月17日金曜日

為替レートは2つある~買値と売値(2)

 テレビのニュースでは、画面で、ドル円:120円10-15銭、と示され、キャスターが「現在の円相場は1ドルに対し120円10銭から15銭で取引されています」と説明することがあります。ただ、この説明は間違いです。正しくは、「ドルを売る時は120円10銭で売れますし、ドルを買う時は120円15銭で買えます」と話すべきです。キャスターは「10銭から15銭」と話しているかもしれませんが、10銭から15銭の間に値段はありません。

 銀行のディーリング・ルームなどで現時点の取引レートを読むときは、「ヒャクニジュウエン・ジッセン、と、ヒャクニジュウエン・ジュウゴセン」とは言わず、「イチマル・イチゴー」と言います。ゼロはあえて「マル」と言い、大台の部分は省略します。大台の部分は動かないので、あえて言う必要がなく、聞き間違いを避けるためにも大台を言わないのです。仮に121円00-05銭の場合は「フィギュア・マルゴ」と言います。この「フィギュア」は121円ちょうどで、銭の部分が00であることを意味します。

 銀行のディーリング・ルームなどで示されている買値は、数ある買い注文の中でも最も高い数値である一方、売値は数ある売り注文の中でも最も低い数値を意味します。本来、買う場合にはできるだけ安く買いたく、売る場合にはできるだけ高く売りたいものです。つまり、取引システムで示されている二つの値は、買う側、売る側どちらにしても最も妥協した値が示されていると言えます。しかし、すぐに売りたい人からすると、示されている買値は最も良い条件と言え、すぐに買いたい人からすると、示された売値は最も良い条件でもあります。このため示された買値は英語でベストビットと呼ばれ、売値は英語でベストオファーと呼ばれます。

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