2015年4月1日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年3月31日)

 3月31日のロンドン市場はユーロが下落。ユーロドルは取引中盤までに1.07ドル台後半から1.07ドル台前半に下落。後半には1.07ドル台半ば近辺に反発したが、上値は抑えられた。ギリシャ情勢の先行き不透明感がユーロの重石となる展開。EUのトゥスク大統領は4月末までにギリシャと債権団との支援協議が合意に達すると確信していると発言。ただ、ギリシャ政府は4月9日にIMFに債務返済をする予定で、4月中にも資金が枯渇するとの見方が強まっている。2月のユーロ圏失業率は11.3%と市場予想を上回ったが低下基調は継続。3月のユーロ圏CPIは前年比-0.1%と前月から落ち込み幅が縮小したが、ユーロ買いを促すことはなかった。

 ドル円は120円台前半から119円台後半に下落。米債利回りは上値が重く、欧州株、日経平均先物はともに下落基調で推移。ドル円は円買い優勢の動きとなった。



 NY市場はドル、ユーロともに方向感に欠ける動きが続いた。リッチモンド連銀のラッカー総裁は講演でFFレートを現在より高い水準にすべき強い根拠を見いだせるとし、今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いと発言。従来通り利上げ開始に向けて前向きな姿勢を示したが市場の反応は限定的だった。3月のシカゴ購買部協会景気指数は46.3と市場予想を大きく下回ったが、3月の米消費者信頼感は101.3と市場予想を大きく上回り、前月分も上方修正。ドル円は120円台前半に小幅上昇したが、取引中盤には119円台後半に下落。その後、120円ちょうど近辺に反発する場面もあったが、取引後半は120円手前での推移が続いた。一方、ユーロドルは取引前半に1.07ドル台後半に上昇したが、中盤は1.07ドル台半ば近辺でのもみ合い。後半に入り、一時1.07ドル台前半に下落する場面もあったが、終盤にかけては1.07ドル台半ば近辺に小幅反発。ギリシャ情勢の展開を見極めたいとの思惑から様子見姿勢が続いた。
 カナダドルは上昇。ドルカナダは1.27台後半から1.26台後半に下落した。1月のカナダGDPは前年比2.4%増と市場予想通り前月から鈍化したが、前月比は0.1%減と落ち込み幅が市場予想より小幅。カナダ中銀の利下げ観測を後退させ、カナダドルは買い優勢の展開となった。

 リッチモンド連銀のラッカー総裁は利上げ開始に前向きな姿勢を示したが、いつものこと、との見方からか米債利回りは小幅低下。ドル高懸念を背景に6月の米利上げ開始期待は後退したままで、ドル買いの動きは強まりにくい。本日は日銀短観が発表されるが、日銀追加緩和期待を盛り上げる内容も見込みにくく、本日東京市場でのドル円は方向感に欠ける動きが続くと思われる。一方、ユーロはギリシャ情勢の先行き不透明感が強いなか、本日開催予定のユーロ圏財務省高官による電話会議の結果を見極めたいとの思惑から様子見姿勢が続く見込み。アジア通貨は欧米株の下落を受けて対ドルで軟調な推移が予想される。

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