2015年4月12日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月10日)

 4月10日のロンドン市場は円買い優勢の動きとなった。ドル円は、この日の高値となった120円台後半から120円台前半に下落。日経平均先物や米債利回りが動意に欠ける展開となる一方、欧州株は堅調な推移。しかし日銀・中曽副総裁は、一部メディアとのインタビューでCPIが見通しを下振れても需給ギャップやインフレ期待など物価の基調が変化しない限り、追加緩和は不要と発言。一部生保会長も日銀による追加緩和は好ましくないとの認識を示したことも加わり、日銀による追加緩和期待は後退。円買いの動きが強まった。

 ユーロドルは下落基調での推移が続き、1.06ドル台後半から1.057ドル台後半に下落。この日はユーロ圏主要国で注目される経済指標はなかったが、欧州株が堅調に推移し、欧州債利回りはこの日も低下。ギリシャ情勢の先行き不透明感もあってユーロは下落基調で推移した。


 ポンドも下落。ポンドドルは1.47ドルちょうど近辺から1.46ドル割れとなった。2月の英鉱工業生産は前年比+0.1%と市場予想を下回り、同月同国の建設支出は同1.3%減と市場予想に反し2カ月連続の前年割れ。5月7日の英総選挙の不透明感も続き、ポンドは売り優勢となった。

 NY市場はドル、ユーロなど主要通貨は方向感に欠ける動きとなった。ドル円は120円台前半での推移。取引序盤に120円台半ば近辺に小幅反発する場面もあったが、その後、米債利回りが小幅低下すると、ドル円は120円台前半に小幅下落し、上値の重い動きとなった。リッチモンド連銀のラッカー総裁が6月の利上げ開始には引き続き強い正当性があると発言すると、米債利回りはやや持ち直したが、ドル買いの動きは限定的。取引後半のドル円は120円台前半で動意に乏しい動きを続けた。

 ユーロドルは取引中盤に1.06ドル台前半に上昇。スペイン中銀のリンデ総裁はECBによる国債買い入れによってデフレリスクは消失し、マイナス金利が長く続くと発言したことが材料視された。とかしユーロ買いの動きは続きまず、後半に入ると1.06ドルちょうど近辺に下落。その後は同水準でのもみ合いとなった。

 カナダドルはNY市場で買い戻しの動きとなった。ドルカナダはNY市場序盤に1.26台前半から1.26台後半に上昇。その後発表された3月のカナダ住宅着工件数は19.0万戸と市場予想を上回り、4カ月ぶりの高水準。3月のカナダ雇用統計では失業率が6.8%と市場予想に反し前月から変わらず。雇用者数は2.87万人増とこちらも市場予想に反し、前月から増加したことでカナダドルは一転して買いの動きに。ドルカナダは取引中盤には1.25台後半まで下落。いったん1.26ちょうどまで反発する場面もあったが、取引後半は1.25台後半でカナダドル買い優勢の動きとなった。

 第1四半期の米景気の減速は一時的なもので、第2四半期以降は引き続き堅調に推移するとの見方が大勢。ただFRBは今後発表される経済指標を注視する姿勢を崩していない。4月13日の週には、3月の米小売売上高、4月のNY連銀製造業景況指数とミシガン大消費者信頼感が発表され、大きく注目を集めるだろう。また3月の米PPI、米CPIも米利上げ開始観測に影響を与えそうだ。

 ECBは4月15日に定例理事会を開催する。ドラギ総裁が理事会後の会見で国債買い入れプログラム後に進んだユーロ安と、ユーロ安による景気拡大観測に関して、どのような見解を示すが注目されるだろう。

 日本では16日に対外・対内証券投資が発表される。4月4日までの週に外国人投資家は日本株を1.04兆円の買い越しと昨年11月第1週以来の大幅買い越し。日本株の先高観は需給の引き締まりを背景に根強く、日本株の上昇が円買いの動きをサポートすることも考えられる。

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