2015年4月18日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月17日)

 4月17日のロンドン市場はドルが下落。ドル円は119円ちょうど近辺から118円台後半に下落した。米大手情報会社でシステム障害が発生し、中国規制当局が株式取引の取り締まりを強化するとの観測が強まる状況。米債利回りは低下基調で推移し、欧州株や日経平均先物は下げ幅を広げるなど、市場のリスク回避姿勢が強まる展開となり、ドル円は下落基調での推移となった。

 一方、ユーロドルは取引序盤に1.07ドル台前半に下落したが、その後、上昇基調で推移し、取引後半には1.08ドル台半ば近辺まで上昇。引けにかけては1.08ドルちょうど近辺に反落したが、下値は堅かった。ギリシャ情勢の先行き不透明感は強いままだったが、対ユーロでもドル売りが優勢。2月のユーロ圏経常収支(季調値)は264億ユーロと過去最高を記録した前月からは減少したが、過去2番目の高水準。3月のユーロ圏CPI(確定値)は前年比-0.1%(前月比+1.1%)と持ち直し基調が強まった。

 ポンドも上昇。ポンドドルは1.49ドル台前半から1.05ドル台前半に上昇した。3月の英失業率は2.3%と40年ぶりの低水準に低下。同月同国の失業保険申請件数は2.07万件減と減少幅が市場予想に届かなかったが、英雇用環境の回線は継続。ポンド買いの動きを後押しした。

 NY市場は米CPIを受けてドルが一時買い戻されたが、その後はじり安の動きが続いた。3月の米CPIは前年比-0.1%と市場予想に反し前年割れ。しかしコアCPIは同+1.8%と市場予想と異なり前月から小幅ながら加速。米債利回りが急上昇したことでドルは買い戻しの動きが強まり、ドル円は119円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.07ドル台前半に下落した。ただ、その後発表された4月のミシガン大消費者信頼感は95.9と市場予想を上回る好結果となったが、1年後の期待インフレは2.5%と前月の3.0%から大きく鈍化。中国証券監督委員会が信用取引の資金源とされてきた「アンブレラ型投資信託」の一部禁止や、店頭市場での売買される高リスクの小型株の信用取引に上限を設定すると発表。米債利回りは取引中盤から低下基調での推移となり、ドル円は取引終盤までに118円台後半に下落。ユーロドルは1.08ドル台前半に上昇した。取引終盤に米債利回りが反転すると、ドル円は119円手前まで小幅反発し、ユーロドルは1.08ドルちょうど近辺に反落した。

 一部メディアはギリシャ政府が年金基金や地方政府などのあらゆる公的セクターから資金をかき集めなければ、4月20日には国庫が空になると報道。ギリシャ財務省は同報道を否定した。

 G20は、「いくつかの主要国における経済活動の強化を歓迎する」とした共同声明を採択して閉幕。「特にユーロ圏と日本で最近改善している」と日本経済の堅調ぶりに言及する一方で、為替相場の変動や長引く低インフレ、持続的な内外の不均衡、高水準の公的債務、地政学的緊張など重大な課題が存在するとの指摘もあった。また金融政策については、「世界の金融政策が異なる方向に向かう環境において、各国は慎重に金融政策を調整し、マイナスの波及効果を最低限に抑制するため、明確な意思伝達を行う必要がある」と指摘。米利上げを意識した内容となった。G20に出席した麻生財務相と黒田日銀総裁は会見で円安への批判はなく、G20では、このところの為替の動きについて、各国のファンダメンタルズを反映したものとの見方が中心であるとの認識を示した。

 カナダドルはカナダ経済指標の結果を受けて一時買われたものの、その後は売り優勢の動きとなった。3月のカナダCPIは前年比+1.2%と市場予想に反し前月から加速。2月のカナダ小売売上高は前月比1.7%増と市場予想を上回る伸びとなった。これを受けてドルカナダは1.22ちょうど近辺から1.21ちょうど近辺に急落。しかし、その後、ドルカナダは上昇基調での推移となり、取引後半には1.22台後半と、この日の高値を更新。終盤はカナダドルが買い戻され、ドルカナダは1.22台前半に反落した。

 クリーブランド連銀のメスター総裁が述べたように、米景気は第1四半期に減速するものの、第2四半期以降は持ち直すとの見方が依然として大勢の様子。しかし、4月のNY連銀製造業景況指数がマイナスとなるなど、4月の指標も軟調な推移となる可能性もあり、FRBの米利上げ開始は早くて年後半との見方が続いている。来週(4月20日の週)に米国では中古住宅販売や耐久財受注など3月分の指標が発表されるが、いずれも2月からの反発は限定的との見方が多い。米景気に対するドル高懸念や、中国当局による一部規制強化の動きも考慮すると、来週もドルは上値の重い展開が予想される。

 ユーロは24日のユーロ圏財務相会合を控え、ギリシャ情勢に対し神経質な動きが強まるだろう。今週のユーロは、ドル売り優勢の地合いから対ドルで堅調な推移となったが、来週は一転して売りの動きが強まる展開も十分ありえる。

 日本では22日に3月の貿易収支(通関ベース)が発表される。輸出の回復が続くとの見方が根強いが、3月の世界各国製造業は軒並み2月から悪化。輸出の下振れリスクは想定以上に高いように思われる。

よい週末をお過ごしください

0 件のコメント:

コメントを投稿