2015年4月3日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月2日)

 4月2日のロンドン市場はユーロが底堅く推移。ユーロドルは1.08ドルちょうど近辺から1.08ドル台前半に小幅上昇。ユーロポンドは0.72ポンド台後半から0.73ポンド台前半に上昇した。ギリシャ政府は前日、財政改革の詳細案を提出したことでギリシャ資金繰り懸念がやや後退。欧州債利回りの低下にも一服感が出たこともあって、ユーロは買い優勢の展開となった。

 ECBは理事会議事要旨(3月5日開催分)を公表。同要旨は、2015年3月の経済見通しは最新の金融政策措置の必要性が薄れたことを示唆していると解釈されるべきではないと指摘。そのため理事会は、必要な限りこの政策を継続するとのコミットメントに沿って、目標達成まで躊躇することなく、決定した措置を断行することが重要とされ、景気見通しが改善しつつあるなかでも、資産買い入れ策を実施する必要があるとの認識で一致していたことが判明した。


 ポンドは下落。ポンドドルは1.48ドル台後半から取引終盤には1.47ドル台後半まで下落。ポンドドルは引けにかけて1.48ドル台前半まで反発したが、上値は抑えられた。3月の英建設業PMIは57.8と市場予想や前月を下回る弱い結果。来月の英総選挙の先行き不透明感もあってポンドは下落基調での推移が続いた。

 ドル円は119円台半ば近辺から119円台後半に小幅上昇。欧州株、日経平均先物はともに動意薄。米債利回りは取引後半に小幅下落したが、ドル円は底堅く推移した。

 NY市場はユーロが一段高となる一方で、円は小幅下落した。米新規失業保険申請件数は26.8万件と市場予想を大きく下回り、今年1月第3週以来の低水準に減少。同時に発表された2月の米貿易収支は354億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、2009年9月以来の低水準に縮小した。両指標の好結果を受けて米債利回りは上昇基調で推移。ドル円は119円台後半で小幅上昇。しかしユーロドルは両指標発表後いったんは1.08ドルちょうど近辺に下落したが、その後は上昇基調で推移し、一時は1.09ドルちょうど近辺に上昇。一部メディアはギリシャが今月9日に資金が枯渇すると債権団に通知をし、ギリシャ改革案をめぐる合意前の新規融資を要請したものの、債権団は拒否をしたと報道。しかしユーロドルは1.08ドル台後半に小幅下落したものの下値の堅い動きを続けた。

 その後発表された2月の米製造業受注は前月比0.2%増と市場予想に反し前月比プラスとなったが、前月分の減少幅は拡大方向に下方修正。米債利回りの上値も重くなり、ドル円は119円台後半でもみ合い。ユーロドルは1.08ドル台後半で底堅く推移した。なおギリシャ政府は9日に資金が枯渇するとした一部メディアによる報道を否定した。

 FRBイエレン議長は、ワシントンで開かれた経済的移動性に関するFRBの会議で講演。事前に配布された原稿によると、どの程度の移動性を個人が一生の間に経験するのかについて、研究者や政策当局者にはより良い理解が必要だと発言。こうした研究が行われれば、人々が成功しやすい経済の構築を最大限に支援する公共政策はどういったものなのかに関して、根拠を提供することができるかもしれないと続けた。ただ同講演では金融政策に関する言及はなく、市場の反応は限定的だった。

 カナダドルは上昇。ドルカナダは1.26台前半から取引中盤には1.25台後半に下落。後半は同水準で方向感に欠ける動きとなった。2月のカナダ商品貿易収支は9.8億カナダドルの赤字と赤字額が市場予想を大きく下回る好結果。エネルギー輸出の持ち直しで輸出全体は前年比0.5%増と前年割れを回避。カナダ景気の先行き期待を強めた。

 2月の米貿易収支は赤字額大きく縮小したが、主因は西海岸の港湾労使紛争で輸入が大きく落ち込んだため。輸出は前月比1.6%減となり、水準は2012年10月以来の低さ。ドル高懸念を後退させる内容とは言えない。欧州がイースター休暇入りするとともに、今夜発表の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあって、本日東京市場のドル円は様子見姿勢が強まると予想される。一方、ユーロはギリシャ情勢の先行き不透明感から上値は抑えられる見込み。アジア通貨は米債利回りの上昇が嫌気され対ドルで上値の重い展開が見込まれる。

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