2015年4月7日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月6日)

 4月6日のロンドン市場は円が小幅売られたものの、主要通貨は値動きに乏しい展開となった。この日の欧州勢はイースター休暇のため休場。ユーロ圏主要国では経済指標の発表もなく、主要通貨は総じて様子見姿勢が強かった。ドル円は取引前半は119円ちょうど近辺で推移。中盤に119円台前半に小幅上昇したが、その後は同水準で小幅な値動きとなった。ユーロドルは1.09ドル台後半で小動きだったが、取引終盤に1.10ドルちょうど近辺に小幅上昇した。

 NY市場は取引前半にユーロが買われる展開。中盤に入るとドル買いの動きとなり、終盤にはドル買いの動きが強まった。

 取引前半はユーロ買いの動きが優勢。ユーロドルは1.10ドルちょうど近辺から1.10ドル台前半に上昇した。ギリシャのバルファキス財務相はIMF高官らとの会談後、全債権者に対する全ての債務を履行すると明言。9日に期限を迎えるIMFへの融資返済を確約した。ギリシャ情勢の先行き不透明感の後退で、NY市場に入りユーロは買いの動きが強まった。



 NY連銀のダドリー総裁は、講演原稿で、先週末発表の雇用統計など米経済指標が軟調なのは、異例の寒波など一時的要因を相当反映している可能性が高いと指摘。ただ3月の雇用統計が予想以上に雇用市場が減速していることを示唆していないか見極める必要があるとの考えを示した。また利上げ時期については、雇用市場が一段と改善し、インフレ率が目標の2%の水準に回帰するとの妥当な自信を得られたら利上げを行うとの認識をあらためて表明。景気の先行きを完全に予測することはできないため、正常化の時期は指標次第であり、依然として不確かとし、利上げペースは比較的緩やかになると予想した。

 同総裁の発言を受けてドル円は119円ちょうど近辺に小幅下落したが、その後は同水準でもみ合い。その後発表された3月の米労働市場情勢指数は-0.3と2012年6月以来のマイナスとなり、同時に発表された同月同国のISM非製造業景況指数は56.5と前月から小幅低下したが、ドル円は119円ちょうど近辺、ユーロドルは1.10ドル台前半で、それぞれ小動きが続いた。

 取引中盤に入り米債利回りの上昇基調が続くと、ドル買いの動きが強まり、取引後半にはドル円は119円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.09ドル台後半に下落。終盤にはユーロ売り・ドル買いの動きが強まり、ユーロドルは1.09ドル台前半に急落。ドル円は119円台半ば近辺に上昇した。

 カナダドルは方向感に欠ける動き。ドルカナダは取引前半に1.24台後半から1.24台前半に下落。しかし中盤以降はドル買い優勢となり、ドルカナダは終盤には一時1.25ちょうど近辺まで上昇。引けにかけては1.24台後半での推移となった。3月のカナダIvey購買部協会指数は47.9と市場予想に反し前月から低下。しかし第1四半期のカナダ先行き販売動向は+4と市場予想ほどの落ち込みとならず。原油先物価格が上昇したこともカナダドルをサポートした。

 NY市場取引終盤のユーロ売り・ドル買いは特段の材料が見当たらず、テクニカル要因によるものと推察。米雇用統計は弱かったものの、ドル売りの動きは一巡した様子で、米債市場も落ち着きを取り戻したようだ。ただ、6月の米利上げ開始観測は後退したまま。本日東京市場でのドル円は、上値の抑えられる展開が予想される。一方、ユーロはギリシャ情勢の先行き不透明感の後退を背景に底堅い動きとなる見込み。アジア通貨は原油先物価格の上昇が嫌気され対ドルで軟調な推移が見込まれる。

0 件のコメント:

コメントを投稿