2015年4月10日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年4月9日)

 4月9日のロンドン市場はドルが上値を抑えられる展開。ドル円は取引前半こそ120円台前半で底堅い動きとなったが、中盤以降は下落基調が続き、引けにかけては120円ちょうど近辺に下落した。欧州株は小幅プラス圏での推移となったが、日経平均先物は動意に欠ける推移。米債利回りが小幅ながら低下したことで、ドルは軟調な推移となった。

 ユーロドルは取引序盤に1.07ドル台後半から1.07ドル台半ば近辺に下落。2月のドイツ鉱工業生産が前年比-0.3%と市場予想に反し、3カ月ぶりの前年割れとなり、同月同国の経常収支が166億ユーロと市場予想を下回ったことでユーロは小幅下落。ただ、その後のユーロドルは1.07ドル台半ば近辺で揉み合い。終盤はドル売り優勢となり、1.07ドル台後半に反発した。

 ポンドは軟調な動きとなった。3月の英ハリファックス住宅価格は前月比+0.4%となったが、前月は同-0.4%に下方修正され、前年比では+8.1%と市場予想を下振れ。ポンドドルは1.48ドル台後半から1.47ドル台後半へと下落した。その後発表された2月の英貿易収支は28.6億ポンドの赤字と赤字額が市場予想を上回り、5カ月ぶりの高水準を記録。ただ、ポンドドルは貿易収支発表後に1.48ドルちょうど近辺に小幅上昇。取引終盤には1.48ドル台前半に上昇した。BOEは市場予想通り政策金利を0.50%、資産買入枠を3750億ポンドでそれぞれ据え置き。ポンドドルは1.48ドル台半ば近辺での推移となった。

 NY市場は一転してドルが上昇基調で推移した。米新規失業保険申請件数は28.1万件と市場予想を下回り、失業保険継続受給者数は230.4万件と2000年12月以来の低水準に減少。指標発表後、米債利回りの上昇基調が続くと、ドル円は120円台前半に上昇した。取引中盤に発表された2月の米卸売在庫は前月比0.3%増と市場予想を上回り、前月分も上方修正されるとドル円は120円台前半で伸び悩み。しかし後半に入り米債利回りが一段高となると、ドル円は120円台後半と3月20日以来の高値に上昇。終盤も同水準で底堅く推移したが、引けにかけて120円台半ば近辺に小幅下落した。

 ユーロドルは取引前半に1.07ドル台後半から1.06ドル台後半に下落。中盤以降もユーロドルは下落基調が続き、取引終盤は1.06ドル台半ば近辺での推移となった。一部メディアはECBがギリシャ市中銀行向けのELA上限を12億ユーロ引き上げたことを承認したと報道。上限引き上げ幅はギリシャが要請した額と一致したが、これはギリシャの財政状況が悪化しており、資金流出が激しく、流動性がひっ迫する恐れがあるためとも報じた。IMFのラガルド専務理事は一部メディアとのインタビューでギリシャがユーロ圏から離脱することはギリシャ国民に悲惨な状況をもたらすだろうと発言。5日に実施されたギリシャのバルファキス財務相との会談は前向きで生産的だったとの見方を示した。

 米新規失業保険申請件数が堅調に推移していることもあって、米利上げ開始観測は継続。ドルを買い戻す動きが続いた。ただ米当局がドル高を懸念しているとの見方も根強い。本日東京市場でのドル円は上値の抑えられる展開が予想される。一方、ギリシャは欧州債利回りの低下もあって対ドルで軟調な推移が続く見込み。アジア通貨は米債利回りの上昇を背景に対ドルで弱含みの推移となりそうだ。

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