2015年7月7日火曜日

景気が良くなると実需はどうなる?

 景気は、天気や病気などと同じくらい人々の話題にされることが多い言葉です。ただ天気や病気と違い、景気という言葉の定義をきちんと説明できる方はあまり多くありません。

 景気は、人々や企業の経済活動全体を意味します。よって、よく目や耳にする「景気が良い」という言葉の意味は、景気=経済活動全体、から考えて、「経済活動が活発である(良い)」と考えることができます。

 景気が良い国では、その国の通貨の需要は強まりやすい傾向にあります。景気が良くなる、つまり、経済活動が活発になれば、それだけビジネスチャンスも広がりますので、その国の人々や企業だけでなく、海外の人々や企業も、その国に投資をする動きを強めようとします。結果として、その国への直接投資や間接投資が増えることになり、その国の通貨の需要が強まるのです。

 注意が必要なのは、景気が良い国の貿易収支が悪化する(貿易収支の黒字が減ったり、貿易収支の赤字が増える)傾向にあるということです。な景気が良い国では、企業が事業を拡大させようと、より多くの人を雇い入れ、より多くの方が給料を受け取ることになります。受け取る給料が多くなれば、それだけ買い物の動き(消費)が強まります。このため、景気の良い国の輸入が増えやすくなり、結果として貿易収支が悪化するのです。

 貿易収支が悪化すれば、自国通貨を外貨に換える需要がより強くなりますので、景気が良い国の通貨の需要は強まりやすい、という先程の説明と矛盾することになります。しかし、為替レートが市場によって変動する変動相場制を採用している国のほとんどでは、景気が良くなることで直接投資や間接投資が増え、外貨を自国通貨に換える需要の強まりが、景気が良くなることで貿易収支が悪化し、自国通貨を外貨に換える需要の強まりを上回ることが多いのです。このため、景気が良い国での通貨の需要は強まる、と考えて問題ありません。

●景気が良くなる=その国の通貨の需要は強まる

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