2015年7月15日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年7月14日)

 7月14日のロンドン市場はユーロが上昇。ユーロドルは取引中盤までに1.09ドル台後半から1.10ドル台前半に上昇。後半は同水準でのもみ合いとなった。5月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+1.6%と市場予想を下振れ。しかし同時に発表された7月のドイツZEW景況感は29.7と市場予想を小幅上振れ。現状指数は63.9と市場予想に反し前月から改善し、ドイツ景気の先行き期待を高める内容となった。

 一方、ドル円は取引序盤に123円台半ば近辺まで上昇したが、その後は123円台前半でのもみ合い。米債利回りは上昇基調で推移したものの欧州株はマイナス圏での推移。ドル円の上値を抑えた。

 ポンドはBOEカーニー総裁の発言を受けて急伸した。6月の英CPIは前年比横ばいと市場予想通りの結果。コアCPIは同+0.8%と市場予想に反し前月から小幅鈍化したが市場の反応は限定的だった。取引中盤に入りBOEカーニー総裁は英議会・財務委員会で証言。英経済の状況を踏まえると利上げを開始する時期は近づいていると発言。利上げに伴う衝撃や調整の発生は不可避との見方も示したほか、ポンド高はインフレ抑制の一助になっているが、インフレ見通しを左右する主要因ではないとも述べ、利上げに前向きな姿勢を示した。同総裁の発言を受けてポンドドルは1.54ドル台後半から1.55ドル台後半に急騰。その後も同水準を維持しての推移が続いた。

 NY市場では米小売売上高を受けてドル売りが進む場面もあったが、取引中盤にかけてはドルが買い戻される展開。後半はドル、ユーロともに様子見姿勢が強まった。6月の米小売売上高は前月比0.3%減と市場予想に反し4カ月ぶりのマイナス。コア売上高、GDP算出に用いられるコントロール売上高も、ともに前月比0.1%減と市場予想に反しマイナスとなるなど、総じて弱い結果となった。同指標発表を受けて、ドルは売りが先行。ドル円は123円割れに下落する一方、ユーロドルは1.10ドル台後半に上昇。しかし、米債利回りの低下が一服し、取引中盤には小幅反発すると、ドルは一転して買い戻し優勢の動き。取引中盤にドル円は123円台前半に反発する一方、ユーロドルは1.10ドルちょうど近辺に下落した。

 ただ取引後半はドル、ユーロともに動意に欠ける展開。ドル円は123円台前半、ユーロドルは1.10ドルちょうど近辺での小動きが続いた。一部メディアはギリシャ政府高官の発言として同国チプラス首相が15日の議会での緊縮財政策の承認後に内閣改造を実施する可能性があると報道。一部で流れていた同首相の辞任の噂は否定し、連立政権も維持されるとした。

 米小売売上高が予想外のマイナスとなったことで9月の利上げ開始観測は後退。ただ、年内の利上げ期待まで後退したわけではないようで、米債利回りの低下も限定的。ドルは下値の堅い動きとなった。欧米株が底堅く推移するなど、ギリシャ情勢で強まった市場のリスク回避姿勢も和らいだまま。本日東京市場でのドル円は下値の堅い動きとなりそうだ。一方、ユーロはギリシャ議会での緊縮財政策の承認を控え様子見姿勢が続く見通し。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなりそうだ。

 なお本日は日銀が金融政策決定会合の結果を発表する。金融政策は現状維持となる見込み。原油価格が軟調に推移するなか、第2四半期GDPが弱い伸びになるとの見方が強まっているが、日銀・黒田総裁は、いつものように労働市場の需給ひっ迫を理由に追加緩和の可能性を否定する姿勢を続けると予想される。

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