2015年7月23日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年7月22日)

 7月22日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。ドル円は123円台後半での推移。欧州株は下げて始まったが、その後は下げ渋りの動き。米債利回りは下値の堅い動きとなり、ドル円をサポートした。

内閣府は、この日に開かれた経済財政諮問会議で経済財政の中長期試算を提出。2020年度の国と地方の基礎的財政収支は、経済再生ケース(名目3%以上、実質2%以上の経済成長を前提)でも6.2兆円の赤字となった。赤字額は今年2月の試算から3.2兆円縮小したが、政府が目標とする同年度の黒字化は難しいことが示された。

 ユーロドルは1.09ドル台半ば近辺から1.09ドル台前半に小幅下落。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。ドイツ債利回りが低下基調で推移したことでユーロはじり安の動きとなった。

 ポンドは下値の堅い動き。ポンドドルは1.56ドル台前半と、この日の高値圏で方向感に欠ける動きとなった。BOEはMPC議事録(7月9日開催分)を公表。多くのメンバーが現行の政策金利の下では中期的なインフレ リスクが中銀目標2%との比較において上方向に傾きつつあるとの見解を表明。経済の余剰生産能力の縮小の有無については、見解が分かれたものの、メンバー全体としては、国内経済が過去1年に引き続き強まり、余剰生産能力の縮小が続くとともに国内の物価上昇圧力が増したとの認識で一致した。

 NY市場は取引前半にドルが上昇。中盤以降は伸び悩んだが、下値は堅い動きとなった。ドル円は取引序盤こそ123円台後半でのもみ合いとなったが、次第にドル買い優勢となり、124円ちょうど手前まで上昇。6月の米中古住宅販売件数が549万戸と市場予想を上振れると、ドル円は124円ちょうどを上抜けした。一方、ユーロドルは1.08ドル台後半に下落した。

 ただ、取引中盤に入るとドル買いの動きは一服。ドル円は124円ちょうどを小幅上回る水準で動意に欠ける動き。一方、ユーロドルは1.09ドルちょうど近辺まで小幅反発。取引後半に入ると、ドル円は124円ちょうど近辺に反落。ユーロドルは1.09ドルちょうどを小幅上回る水準まで上昇した。

 一部メディアはECBがギリシャ市中銀行向けELA上限を9億ユーロ引き上げたと報道したが、市場の反応は限定的だった。

 原油先物価格はNY市場取引後半に1バレル=50ドル割れ。この日発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想外の増加となったことが嫌気された。

 米債利回りに大きな変化は見られなかったものの、米利上げ観測を背景としたドル買いムードは継続。原油先物価格が50ドル割れとなったこともあって、新興国通貨の下げが目立ってきた。欧米株が下げたように市場のリスク選好姿勢が強まったわけでもなく、本日東京市場でのドル円は上値の重い動きとなりそうだ。一方、ユーロは対ドルで軟調な推移となる見込み。アジア通貨はIDR、MYRを中心に対ドルで売り優勢となると思われる。

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