2015年7月24日金曜日

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2015年7月23日)

 新興国通貨は対ドルで続落。米債利回りは上値の重い動きとなったが、原油先物価格の下落や景気の先行き不透明感が重石となった。

 KRWは対ドルで1.0%の下落。USD/KRWは1160台半ば近辺と2012年6月以来のKRW安水準に達した。第2四半期の韓国GDPは前年比2.2%増と市場予想を下回り、2013年第1四半期以来の伸びに鈍化。家計消費は前期比0.3%減と1年ぶりのマイナス。輸出も同0.1%増と伸び悩み。政府消費は拡大したものの全体をけん引することはできなかった。

 SGDは対ドルで0.2%の下落。6月のシンガポールCPIは前年比-0.3%と市場予想通りの結果。ただ前月比では-0.1%と再びマイナス。シンガポールのディスインフレ懸念は続いた。

 TWDは対ドルで0.2%の下落。6月の台湾・商業売上高は前年比3.00%減、同月同国の鉱工業生産は同-1.35%と、いずれも市場予想ほど落ち込まなかった。

 BRLは対ドルで2.3%の下落。USD/BRLは一時3.30ちょうど近辺と3月下旬以来のBRL安水準に達する場面もあった。7月22日までの週のブラジルIPC-Sは前月比+0.61%と市場予想や前月を下回る伸び。一方、6月のブラジル失業率は6.9%と市場予想通りだったが、2010年7月以来の高水準に達した。ブラジル政府は2015年予算の歳出のうち86億レアル相当を追加で凍結するとともに、同年のプライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字目標を従来のGDP比1.1%から0.15%に引き下げることを提案する意向を表明した。

 MXNは対ドルで0.6%の下落。7月上旬のメキシコCPIは前年比+2.76%と市場予想を下回り、1989年の統計開始以来最も低い伸びとなった。

 TRYは対ドルで1.0%の下落。7月のトルコ消費者信頼感は64.7と前月から低下。トルコ中銀は市場予想通りレポレートなど主要3金利を全て据え置き。トルコのゼイベクチ経済相は、対ドルでのTRY相場を心配していないと発言した。

 PLNは対ドルで0.5%の上昇。6月のポーランド失業率は10.3%と2009年以降の最低に低下した。

 ZARは対ドルで0.4%の下落。南アフリカ中銀は市場予想通り政策金利を25bp引き上げ6.00%にすると発表。同中銀は声明で2016年第2四半期までインフレは目標レンジの上限を上回る状態が続くとの見通しを表明。同中銀のクガニャゴ総裁はZAR安がインフレ見通しにおいて重大なリスクであるとの認識を示した。

 RUBは対ドルで0.9%の下落。7月17日時点のロシア金・外貨準備は3582億ドルと5月最終週以来の低水準に減少した。

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