2015年7月26日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年7月24日)

 7月24日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。ドル円は123円台後半から124円ちょうど近辺に小幅上昇。欧州株は前日終値水準でのもみ合いとなる一方で、日経平均先物は小幅高での推移。米債利回りも下値の堅い動きとなり、ドル円はじり高の推移となった。

 ユーロドルは取引序盤に1.09ドル台後半から1.09ドル台前半に下落。7月のドイツ製造業PMIは51.5、同月のユーロ圏製造業PMIは52.2といずれも市場予想や前月を下振れ。ユーロ圏景気の先行き期待を後退させた。ただ取引中盤以降のユーロドルは1.09ドル台半ばを挟んでの上下動。欧州債利回りが下げ渋ったことでユーロも下値の堅い動きとなった。

 ポンドも取引序盤に下落。ポンドドルは1.55ドルちょうど近辺から1.54ドル台後半に下落した。ただ、その後発表された6月の英BBA住宅ローン承認件数は4.45万件と市場予想を上回り、昨年3月以来の高水準。指標発表後、ポンドは下値が堅くなり、ポンドドルは1.54ドル台後半での推移となった。

 NY市場はロンドン市場から一転してドルが下落した。NY市場に入り原油先物価格が下落基調で推移すると、米債利回りも低下基調で推移。ドル円は123円台後半に下落した。6月の米新築住宅販売件数が48.2万戸と市場予想を大きく下回り、昨年11月以来の低水準に減少すると、ドル円は下げ足を強め、取引中盤には123円台半ばを小幅上回る水準まで下落。その後、FRBが6月FOMCに向けFRBスタッフが独自に予測した見通しを発表。本来は予想時点から5年後に公表するものだが、6月29日にFRBウェブサイトに誤って一部が掲載されたことから、今回公表となった。同見通しでは、政策金利が10-12月期に0.35%と予想。FRBスタッフは年内の利上げが1回に留まるとみていることが示唆されたが、ドル売りの動きは強まらず、ドル円は123円台後半に反発。取引後半のドルは動意に欠ける動きとなり、ドル円は123円台後半での小動きを続けた。

 ユーロドルは取引中盤まで上昇基調が続き、1.09ドル台前半から1.10ドルちょうど手前まで上昇。しかし、その後のユーロドルは上値が抑えられ、取引後半は1.09ドル台後半でのもみ合いとなった。欧州委員会、ECB、IMFの債権団は、この日、ギリシャ入りして同国政府との交渉を本格化させる予定だったが見送り。一部メディアは協議見送りの理由としてギリシャ国民の債権団に対する不満が高く、債権団の安全確保が担保できないためと報じた。

 米国では日本時間7月30日早朝にFOMCの結果が発表される。FRBイエレン議長の会見予定はなく、声明文の公表のみ。金融政策は現状維持となる見込み。景気認識については、今月中旬のイエレン議長の議会証言の内容が概ね踏襲され、6月FOMCより景気判断が上方修正されると思われる。この場合、9月の利上げ開始観測が強まるだろう。また仮に今回のFOMCで現状維持となった金融政策に対し、反対票が投じられるようだと、9月の利上げ開始観測が一気に強まり、ドル買いの動きが強まりそうだ。なおFOMC後には第2四半期の米GDPも発表される。市場予想である前期比年率2.5%を上回るようだと、9月の利上げ開始観測がさらに強まることになる。

 ユーロ圏では7月のCPIが発表される。市場予想では前年比+0.2%と前月と変わらずの予想。仮に伸びが市場予想を下回れば、足元で原油先物価格が下落していることもあって、ユーロ圏のデフレ懸念が再び強まる展開もありえる。

 日本では6月の鉱工業生産とCPIが発表される。生産は前月並みとなり、CPIは前月から鈍化する見込み。生産が前月から大きく落ち込むようだと、第2四半期GDPのマイナス成長見通しが強まり、日銀の追加緩和期待が盛り上がる可能性もある。

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