2015年7月30日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年7月29日)

 7月29日のロンドン市場はドルが下げ渋る展開となった。ドル円は123円台後半からじり安の動きが続き、取引後半には123円台半ば近辺まで下落。しかし終盤には123円台後半とロンドン市場序盤の水準に反発した。欧州株や日経平均先物が方向感に欠ける動きを続ける中、米債利回りは底堅く推移。取引後半からは上昇基調に転じたことでドル買いの動きが強まった。

 ユーロドルは取引前半こそ1.10ドル台前半でのもみ合いだったが、中盤に入ると1.10ドル台後半に上昇。しかし、その後は同水準で再びもみ合い。終盤には1.10ドル台前半とロンドン市場序盤の水準に反落した。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。ユーロは方向感に欠ける動きとなった。一部メディアはECBがギリシャ市中銀行向けELAの上限を据え置いたと報道。ただ市場の反応は限定的だった。

 NY市場はドルが上昇基調で推移した。取引序盤のドル円は123円台後半で上値が抑えられる動き。一方、ユーロドルは一時1.10ドル台半ばに小幅上昇する場面があったが、上昇は続かず、概ね1.10ドル台前半での推移が続いた。6月の米中古住宅販売制約指数は前年比+11.1%と市場予想通りだったが、前月比では-1.8%と市場予想に反しマイナス。前月分も下方修正されるなど弱い内容となったが、市場の反応は限定的だった。

 取引中盤に入り、米週間原油在庫が予想外の大幅減となり原油先物価格は上昇。これを受けて米債利回りが上昇基調で推移し、ドル買い優勢の動きに。ドル円は124円ちょうど手前に上昇する一方で、ユーロドルは1.10ドル台前半で上値が重くなった。

 取引後半にFOMCは声明文を公表。金融政策は市場予想通り現状維持。決定は全会一致だった。声明文では、労働市場の改善を指摘。労働市場の様々な指標は労働市場のスラックが、今年の早い段階以降、縮小してきたことを示しているとし、労働市場の判断を上方修正した。また利上げについては、労働市場がさらに幾分か改善し、インフレ率が中期的に2%の目標に戻っていくと合理的に確信した時点で実施するとした。

 FOMC声明発表後、ドル円は123円台半ば近辺に急落した後に124円ちょうど近辺に急反発するなど荒い値動き。ただ荒い値動きが落ち着くと、ドル買いの動きが再開。ドル円は123円台後半から124円ちょうど手前に上昇する一方、ユーロドルは1.10ドル台前半から1.09ドル台後半に下落し、この日の安値を更新した。

 FOMC声明では、前回声明より労働市場に関する判断が上方修正。労働市場の「幾分(some)」の改善、という表現は、9月の利上げ開始を示唆したものと思われる。欧米株は堅調に推移したこともあって、本日東京市場でのドル円は底堅い展開が期待される。一方、ユーロは対ドルで軟調な推移を予想。アジア通貨は対ドルで上値の重い動きとなりそうだ。

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