2015年8月19日水曜日

物価を確認するための経済指標

 物価は、経済活動や生活に密接に関連するため、世界のほとんどの国が物価関連の経済指標を発表しています。代表的な物価指標は、消費者物価指数と生産者物価指数です。いずれの指標も○○円といった金額ではなく、基準時点を100とした指数で示されます。

 消費者物価指数は、消費者が実際に買う段階でのモノやサービスの価格を対象とした物価指標です。英語の頭文字を使ってCPIと略される場合もあります。

 生産者物価指数は、企業で作り出されたモノやサービスが問屋やスーパーといった流通網に出された時点での価格を対象とした物価指標です。英語の頭文字を使ってPPIと略される場合もあります。

 一般にモノやサービスは、企業で作り出され、流通網を通じて消費者に届けられます。このため、物価に何らかの変化が起きた場合、どこの国でも、まずは生産者物価指数が動き、その後に消費者物価指数が動く傾向にあります。このため、生産者物価指数は消費者物価指数の今後の動きを予想する際に使われることがあります。

 消費者物価指数などの物価指標は、水準そのものよりも、前の年と比較して上がったのか下がったのかを示す前年比が注目されます。物価指標の前年比がプラスの場合、物価は前の年から上がっていることを意味し、プラス幅が大きければ大きいほど、物価が上がるペースが速いことになります。逆に物価指標の前年比がマイナスの場合、物価が前の年から下がっていることを意味し、マイナス幅が大きいほど、物価が下がるペースが速いことになります。

 物価が上がるペースが速い国では、通貨の購買力が急速に低下していることを意味します。この結果、その国の通貨の需要は弱くなると考えられ、通貨は下がりやすくなります。

 逆に物価がほとんど上がらなくなったり、物価が下がる国では、通貨の購買力が上がっていることになります。このため、その国の通貨の需要は強くなると考えられ、通貨は上がりやすくなります。

●物価が上がるペースが速い=その国の通貨は下がりやすくなる
●物価がほとんど上がらない、もしくは下がっている=その国の通貨は上がりやすくなる

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