2015年8月11日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月10日)

 8月10日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。ドル円は124円台半ば近辺から124円台後半に上昇。一方、ユーロドルは1.09ドル台後半から1.09ドル台前半に下落。欧州株は先週末終値水準で方向感に欠ける動き。日経平均先物も動意に欠ける展開となる中、米短期債利回りは小幅上昇。FRBのフィッシャー議長は、一部米系メディアとのインタビューで現在のインフレの大部分は一時的なものだと述べ、原油その他資源の低価格に伴う影響が消失した後は、いずれ状況は安定するだろうから、今の低水準が永遠に続くことはないと発言。ドル買いの動きをサポートした。

 NY市場はドルが下落した。アトランタ連銀のロックハート総裁は、会合での挨拶で米国は失業率の低下に成功したと発言。現在の失業率(5.3%)は完全雇用状態を若干上回る水準に過ぎないと述べた。その後発表された7月の米労働市場情勢指数は+1.1とほぼ市場予想通りの結果。ただ前月分は小幅上方修正された。

 米長期債利回りは原油価格の反発もあって上昇基調で推移。米国株は上昇して始まったが、ドルは対欧州通貨を中心に下落。ユーロドルは1.10ドル台前半、ポンドドルは1.56ドルちょうど近辺と、それぞれこの日の高値を更新。ドル円は124円台半ば近辺で上値の抑えられる動きとなった。

 取引後半に入り、アトランタ連銀のロックハート総裁は、利上げが近いと思うと言明。米経済は大幅に伸びており、許容可能な正常水準に近づいている。経済はもはや異常な状態ではないと利上げに前向きな姿勢を表明。これを受けてドル売りの動きも一服。ドル円は124円台後半、ユーロドルは1.10ドル台前半で、それぞれ膠着感の強い動きとなった。

 9月の米利上げ開始観測が強まる一方で、米国を始めとする世界景気の減速が嫌気されドル買いの動きは盛り上がらないまま。米国株は反発したものの、先行き不透明感は強く、市場のリスク回避姿勢は根強いと思われる。今夜発表される米経済指標に対する市場の注目度も高くないことから、本日東京市場でのドル円、ユーロドルは、ともに様子見姿勢が強まると思われる。アジア通貨も対ドルで方向感に欠ける動きが予想される。

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