2015年8月12日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月11日)

 8月11日のロンドン市場は、ドル、ユーロともに方向感に欠ける動きとなった。ドル円は124円台後半での推移。取引終盤に125円ちょうど近辺に上昇する場面もあったが、125円台に乗せることはなく上値は抑えられた。欧州株は輸出銘柄中心に下落。日経平均先物、米債利回りはともに上値の重い展開となったが、ドル円は下値の堅い動きとなった。

 ユーロドルは取引序盤に1.09ドル台後半から1.10ドル台前半に上昇後、同水準での推移が続いた。取引序盤にギリシャと同国債権団が第3次救済策の条件で合意したことが伝わったことでユーロは買いが先行。ギリシャ財務省は3年間で約850億ユーロの支援を獲得したと公表。EU報道感は最後の詰めを行っていると述べたが、ギリシャ支援は合意内容通りに実施されるとの見方が広がった。8月のドイツZEW景況感は25.0と市場予想に反し前月から悪化したが、ユーロ売りの反応は限定的だった。

 NY市場はドルが底堅く推移した。第2四半期の米労働生産性は前期比年率+1.3%と市場予想を下振れ。単位労働費用(ULC)は前期比年率+0.5%と市場予想を上回った。米債利回りは原油先物価格の下落を受けて低下基調で推移。ドル円は124円台後半を維持する一方、ユーロドルは1.10ドル台後半に上昇した。その後発表された6月の米卸売在庫は前月比0.9%増と市場予想を上回る伸び。米債利回りがいったん下げ止まったことでユーロドルは1.10ドル台前半に反落したが、ドル円は124円台後半でもみ合った。

 取引中盤に入り、米債利回りが再び低下したことでユーロドルは1.10ドル台後半に反発したが、その後、米債利回りが下げ止まりから小幅反発したことで、ドルは買い戻しの動きに。ドル円は125円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.10ドル台前半に下落した。取引後半は小動きの展開に。ドル円は125円台前半で推移する一方、ユーロドルは1.10ドル台半ば近辺に小幅上昇した。

 カナダドルは原油安を背景に下落基調で推移。ドルカナダは1.30台後半から1.31台前半に上昇した。7月のカナダ住宅着工は19.3万戸と市場予想を下回り、3カ月ぶりの低水準。カナダ景気の先行き懸念を強めた。

 米労働生産性は前年比で+0.3%と3四半期連続で前年並みの伸びに留まる結果。以前より指摘しているように労働生産性の伸び悩みは潜在的なインフレ圧力の強まりを意味し、FRBの利上げ意識を高める。また6月の米卸売在庫が前月比0.9%増と大きく伸びたことで第2四半期の米GDPが大きく上方修正される可能性が高まった。先週末に発表された米雇用統計を機に市場は9月の米利上げ開始観測を強めており、本日もドルは底堅い展開が予想される。本日東京市場でのドル円は125円台で値固めの動きが強まると思われる。一方、ユーロはギリシャ第3次支援の見通しがついたことで、下値の堅い動きが続く見込み。アジア通貨は元切り下げの影響もあって対ドルで軟調な推移が見込まれる。

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