2015年8月13日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月12日)

 8月12日のロンドン市場は、ドルが下落基調で推移。ドル円は125円手前から124円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.10ドル台後半から1.11ドル台半ば近辺に上昇した。欧州株は寄り付きに大きく下げて始まり、その後も上値が抑えられる展開。日経平均先物も軟調な推移となった。米債利回りは上昇基調で推移したものの、株安を背景に市場のリスク回避姿勢が強まる展開。ドル売りの動きが続いた。

 ポンドは英経済指標を受けて下落する場面もあったが、総じてみれば底堅く推移した。7月の英失業率は2.3%と市場予想通り前月から変わらず。同月同国の英失業保険申請件数は4.9千件の減少となり、英雇用環境の底堅さを示した。しかし同時に発表された6月の英週平均賃金(3カ月平均)は前年比2.4%増と市場予想を下回り3カ月ぶりの低い伸び。これを受けてポンドドルは1.56ドルちょうど近辺から1.55ドル台半ば近辺に下落した。その後、ポンドドルは1.55ドル台後半で方向感に欠ける推移が続いたが、下値は堅い動き。取引終盤に入るとドル売りの動きもあって、ポンドドルは1.56ドルちょうど近辺と英経済指標が発表される直前の水準に上昇した。

 NY市場に入ってもドルは軟調な推移が続いた。NY連銀のダドリー総裁は講演後の質疑応答で最大限の雇用確保と2%程度のインフレ率という当局の目標達成という点で進展を見せると期待していると発言。それにより近い将来、利上げが開始できるようになると希望を持っているが、正確な開始時期はデータ次第だと述べ、利上げ開始に前向きな姿勢を示した。

 しかしダドリー総裁の発言に対し米債市場の反応は限定的。米国株は大きく下落して開始。ドル円は取引前半に124円ちょうど近辺に下落する一方、ユーロドルは1.11ドル台後半に上昇した。その後、米国株に下げ止まりの兆しが見られたことで、ドル円は124円台前半に小幅反発する一方で、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺に小幅反落。しかし、その後発表された6月の米求人件数が525万件と前月から10.8万件減少し、市場予想を下回ると、ドルは再び売り優勢の動きに。ドル円は取引中盤に123円台後半と8月4日以来の安値に下落。一方、ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺に上昇した。

 取引後半に入り米国株が下げ幅を縮め、米国債利回りが上昇基調に転ずると、ドルは持ち直しの動きに。ドル円は124円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺に下落したが、次第にドルは伸び悩みの様相が強まった。

 人民元の基準値が2日連続で引き下げられたことで市場のリスク回避姿勢が強まる展開。ただ米国株が下げ止まったことで、ドル売りの動きも一服した。オフショア人民元相場は、中国人民銀による元買い介入の観測報道をきっかけにロンドン市場からは買い戻されるなど、人民元売りの動きがやや後退。本日の人民元・基準値は前日から小幅安で収まりそうな気配で、市場の動揺も収まることが期待できそうだ。ただ、一部からは人民元安を受けて米利上げ開始が遅れるとの指摘も出現。本日東京市場でのドル円は上値の重い展開となりそうだ。一方、ユーロは、ドイツ政府のギリシャ第3次支援の承認を控えていることもあって軟調な動きが強まる可能性も。アジア通貨は対ドルで買い戻される展開が期待される。

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