2015年8月14日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月13日)

 8月13日のロンドン市場は、ドル、ユーロともに膠着感の強い展開となった。ドル円は124円台半ば近辺での推移。欧州株は反発して始まったものの、その後は方向感に欠ける動き。日経平均先物は小動きとなり、米債利回りも方向感に欠ける動き。ドル、ユーロは様子見姿勢が強まった。

 ECBは定例理事会の議事録(7月15、16日開催分)を公表。メンバーは、ユーロ圏経済が米国に比べ大きく後れを取っていると指摘。地政学的要因やギリシャの支援協議、中国を含む新興国の成長見通しを中心に、脅威と脆弱性が残っているため、現状に満足すべき理由は全くないとした。また金融政策は、景気やインフレを考慮すると現在の政策が適切としたものの、現況には厳しさが残り、下振れリスクがあるとし、必要であれば行動する用意があるという理事会の意思を伝えることで現状維持の判断を補完する必要があると述べた。

 NY市場はドルの上値が重くなった。7月の米小売売上高は前月比0.6%増と市場予想通りの伸び。マイナスだった前月分は横ばいに上方修正された。ただGDP算出に用いられるコア売上高は同0.3%増と市場予想を下振れ。同時に発表された米新規失業保険申請件数は27.4万件と市場予想を小幅上回った。米経済指標の結果を受け、ドルは当初、買いの動き。指標発表後、ドル円は124円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.10ドル台後半に下落した。しかし、米債利回りが伸び悩み、米国株は小幅ながらマイナス圏での推移となると、ドル買いの動きは後退。取引中盤にドル円は124円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.11ドル台前半に反発した。取引後半は米債利回りが動意に乏しくなる一方、米国株が小幅プラス圏に持ち直したことでドル売りの動きは一服。ドル円は124円台半ば手前、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺で、それぞれもみ合いが続いた。

 カナダドルは原油先物価格が42ドルちょうど近辺に下落したことで連れ安。ドルカナダはNY市場取引前半に1.30ちょうど近辺から1.30台後半に上昇。中盤以降は同水準で方向感に欠ける動きが続いた。6月のカナダ新築住宅価格指数は前月比+0.3%と市場予想を上回り、2011年5月以来の高い伸びとなったが市場の反応は限定的だった。

 6月の米企業在庫が前月比0.8%増と市場予想を上回る伸びとなったことで第2四半期の米GDP成長率は速報値の前期比年率2.3%増から同3%台に上方修正されるとの見方が台頭。米債利回りも下値が堅くなってきた。人民元安に対する懸念も後退したようであり、本日東京市場でのドル円は下値の堅い動きとなりそうだ。一方、ユーロは様子見姿勢が強まる見込み。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きが予想される。

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