2015年8月18日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月17日)

 8月17日のロンドン市場は、ドル、ユーロともに方向感に欠ける動きとなった。ドル円は124円台半ばを挟んで小幅の上下動。取引序盤に米債利回りが小幅低下し、ドルがやや売られたが、その後の米債利回りは小動き。欧州株、日経平均先物はともに動意に欠け、特段の取引材料もない展開。ドル円は方向感に欠ける動きを続けた。

 ユーロドルは取引前半に1.10ドル台後半から1.11ドルちょうど近辺に上昇したが、中盤からは一転して下落基調で推移し、引けにかけては1.10ドル台後半での推移。6月のユーロ圏貿易収支(季調値)は219億ユーロと市場予想を下振れ。ユーロの上値を重くした。ドイツ連銀は月報で国内での実質所得の大幅な拡大、ユーロ圏の回復、ユーロ安、主要貿易相手の米英の成長加速からドイツ経済が恩恵を享受すると予想。国内外の需要をけん引役に、ドイツ景気は比較的強い成長が見込まれるとの認識を示したが、世界経済については中国経済急減速のリスクの高まりによって不透明になっていると指摘した。

 NY市場はNY連銀製造業景況指数を受けてドルが下落。その後は動意に欠ける展開となった。8月のNY連銀製造業景況指数は-14.92とプラス予想だった市場予想に反し、2009年4月以来の大幅マイナスに低下。予想外の大幅マイナスとなったことで米債利回りは低下し、ドルは下落。ドル円は124円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.11ドル台前半に上昇した。

 ただ、その後発表された8月の米NAHB住宅市場指数は61と市場予想通り前月から小幅上昇し、2005年11月以来の高水準を記録。これを受け、ドルは小幅買い戻され、ドル円は124円台前半で強含み、ユーロドルは1.10ドル台後半に下落した。取引中盤以降、ドル、ユーロは小動きを継続。ドル円は124円台前半、ユーロドルは1.10ドル台後半でそれぞれ推移した。

 8月のNY連銀製造業景況指数は約10年ぶりの大幅マイナス。ただ6カ月先の見通しを示す期待指数は33.6と4カ月ぶりの高水準に上昇。米利上げ観測を大きく後退させたわけではなかった。世界景気の先行き懸念は続いており、9月の米利上げ開始観測が続いていてもドル買いの動きは強まりにくいまま。本日東京市場でも、ドル、ユーロともに様子見姿勢が続くと予想される。アジア通貨は世界景気の先行き懸念を背景に対ドルで軟調な推移が見込まれる。

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