2015年8月20日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月19日)

 8月19日のロンドン市場は、ドル買いがやや優勢の展開。ドル円は124円台前半で下値の堅い動きを続けた。欧州株は下げて始まったが、その後は方向感に欠ける動き。米債利回りが小動きだったこともありドル円は様子見姿勢が強かった。

 ユーロドルは1.10ドル台後半から1.10ドル台前半に下落。6月のユーロ圏経常収支(季調値)は254億ユーロと前月から大きく拡大。ただ同月のユーロ圏建設業生産高は前年比2.3%減と4カ月ぶりの大きな落ち込み。ユーロ圏景気の先行き懸念を強めた。

 NY市場はドル売りの動きが続いた。7月の米CPIは前年比+0.2%、コアCPIは同+1.8%といずれも市場予想通りの結果。ただ前月比ではCPI、コアCPIともに+0.1%と市場予想を下回った。これを受けてドルは指標発表直後売りの動きが強まったが一時的。ドル円は124円台前半、ユーロドルは1.10ドル台前半での推移が続いた。しかし米国株が下げて始まると米債利回りは低下基調で推移。取引中盤に入ると、ドル円は124円ちょうど近辺に下落する一方、ユーロドルは1.10ドル台後半に小幅上昇した。取引後半はFOMC議事録の発表を前にドル円は124円ちょうど近辺、ユーロドルは1.10ドル台後半で、それぞれもみ合いとなった。

 取引終盤に入り、一部メディアは日本時間午前3時発表予定のFOMC議事録(7月29、30日開催分)の内容を速報で配信。報道によると、FOMCメンバーのほぼ全員は利上げの可能性を言及するには更なる雇用情勢の改善やインフレ見通が必要との見解を表明した。これを受けてドル円は123円台後半に下落。一方、ユーロドルは1.11ドル台前半と、この日の高値を更新した。

 米FRBは当初の予定を早めFOMC議事録を公表。大半の参加者は金融政策を引き締める状況に近づきつつあると判断。しかし事前の報道通り、ほぼすべてのメンバーが、利上げ開始には追加情報が必要との認識で一致した。またメンバーの数人は中国景気の減速が米経済見通しのリスクであると指摘した。

 FOMC議事録の内容が事前の報道通りだったこともあり、議事録公表当初の市場の反応は限定的。ただ引けにかけて米債利回りが一段の低下となると、ドル円は123円台後半でドル売り優勢の動き。一方、ユーロドルは1.11ドル台前半で強含んだ。

 米FOMC議事録の内容は声明文からある程度予想できたものが多く、さほどサプライズはないと思ったが、市場の反応はドル売り。9月の利上げ開始期待が後退したようだ。原油先物価格は40ドル台に低下するなど、市場のリスク回避姿勢は強まっており、本日東京市場でもドル円は上値の重い展開が続きそうだ。一方、ユーロドルは下値の堅い動きとなる見込み。アジア通貨は世界景気の先行き懸念を背景に対ドルで軟調な推移が予想される。

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