2015年8月26日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月25日)

 8月25日のロンドン市場は、中国人民銀行による利下げと預金準備率の引き下げを受けてドル買いの動きが強まった。取引前半のドル円は119円ちょうど近辺から119円台後半に上昇。この日の欧州株は上昇基調で推移し、東京市場では軟調に推移していた米債利回りもロンドン市場では同じく上昇基調で推移。ドル買いの動きをサポートした。ただ取引中盤に入り米債利回りの上昇が一服すると、ドル円は119円台半ば近辺に反落した。

 取引後半に入ると、中国人民銀行は1年物の貸出基準金利と預金基準金利をそれぞれ25bp引き下げ、全ての銀行を対象に預金準備率も50bp引き下げると発表。この発表で欧州株、米国株先物、米国債利回りなどはいずれも上げ幅を広げる動き。ドル円は120円台前半と、この日の高値を更新したが、終盤は120円ちょうど近辺での推移となった。

 ユーロドルは取引前半に1.15ドル台後半から1.15ドル台前半に下落。しかし8月のドイツIFO企業景況感が108.3と市場予想や前月を上回ると、ユーロドルは1.15ドル台半ば近辺に反発した。しかし中国人民銀行による利下げが発表されると、1.14ドル台前半に下落。終盤は1.15ドルちょうど近辺での推移となった。

 NY市場では、取引前半こそドルが上昇基調で推移したが、中盤は伸び悩み。後半はドル売りの動きが強まった。

 取引序盤は6月のS&Pケースシラー米20都市住宅価格指数が前年比+4.97%と市場予想を小幅下回ると、米債利回りが小幅低下。ドル円は119円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.15ドル台前半に小幅上昇した。しかし米国株が買い優勢で始まると、ドル円は119円台半ば近辺まで下落した後に119円台後半で下値を堅くする動き。ユーロドルは1.14ドル台後半に下落した。

 その後発表された7月の米新築住宅販売件数は50.7万戸と市場予想を小幅下振れ。一方、同時に発表された8月の米消費者信頼感指数は101.5と市場予想を大きく上回り、7カ月ぶりの高水準に上昇した。これを受けてドル買いの動きはさらに強まり、ドル円は120円ちょうど近辺に反発する一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に下落した。

 しかし取引中盤に入り、米国株の上値が重くなると、ドル買いの動きは一服。ドル円は120円ちょうど近辺で上値が抑えられる一方、ユーロドルは1.14ドル台前半でのもみ合いが続いた。後半に入ると、米国株が上げ幅を縮め、上昇基調で推移してきた米債利回りは一転して低下。ドルは売り優勢の展開となり、ドル円は118円台後半まで一時下落。引けにかけては119円ちょうど近辺に反発したが、上値は抑えられた。ユーロドルは1.15ドルちょうど近辺まで上昇後、同水準でのもみ合いとなった。

 欧州株が反発して始まり、市場も落ち着きを見せたタイミングでの中国が利下げを発表。ドルはいったん買い戻されたが、中国利下げの効果は長く続かず、米国株は結局、5日続落となるなど、市場の慎重な姿勢は続くことになった。本日東京市場でもドルを買い戻す動きが強まる展開は期待しにくく、ドル円は119円ちょうどを挟んで方向感に欠ける動きとなる見込み。一方、ユーロドルは下値の堅い動きとなりそうだ。アジア通貨は本日も対ドルで売り優勢の展開が予想される。

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