2015年8月27日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月26日)

 8月26日のロンドン市場は、ドルが対欧州通貨中心に上昇した。ユーロドルは1.15ドルちょうど近辺から1.14ドルちょうど近辺に下落。ECBのプラート専務理事は世界経済と商品市場の動向により、インフレ率を持続的に2%に引き上げる目標が下振れするリスクが増大したと発言。ECB理事会は必要に応じて対策を講じる意欲と能力があり、これに関してあいまいな部分はないと言明し、資産買い入れプログラムは規模や仕組み、期間について十分な柔軟性を備えていると述べ、同プログラムを強化する用意があることを表明した。

 ポンドドルは1.57ドルちょうど近辺から1.55ドル台後半へと大きく下落。7月の英BBA住宅ローン承認件数は4.6万件とほぼ市場予想通りで7カ月連続の増加。8月の英CBI小売売上調査は+24と市場予想に反し前月から上昇。いずれも英利上げ期待をサポートする結果となったが、ポンドはユーロと連れ安となる形で対ドルでの下落基調が続いた。

 ドル円は119円台半ばを挟んで方向感に欠ける動き。欧州株は大きく下げて始まったものの緩やかに下げ幅を縮める動き。日経平均先物も下げて始まったものの次第に東京市場終値付近に回復。ただ米債利回りは小動きを続け、ドル円も様子見姿勢の強い展開となった。

 NY市場は取引後半からドル買い優勢の展開となった。7月の米耐久財受注は前月比2.0%増と小幅マイナス予想を覆し、2カ月連続の大幅増。コア資本財受注は同2.2%増、GDP算出に用いられるコア資本財出荷は同0.6%増でマイナスだった前月分も同0.9%増へと上方修正。総じて堅調な結果となった。これを受けて米債利回りは上昇基調が強まり、ドルは買い優勢へ。ドル円は119円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.13ドル台半ばまで下落した。

 しかし、その後NY連銀のダドリー総裁は国際金融市場の混乱が米雇用見通しに影響する恐れがあると発言。9月の利上げ開始は数週間前に比べ切迫感薄れた印象があると指摘した。同総裁の発言を受けてドルは一転して売り優勢の動きに。ドル円は取引中盤までに119円ちょうど近辺に下落。一方、ユーロドルは1.14ドル台前半に反発した。

 ただ取引後半に入ると、米国株は上げ幅を広げる展開となり、ダドリー総裁の発言を受けて低下した米債利回りは再び上昇基調の動き。ドルは買い戻しの動きが続き、ドル円は120円ちょうど手前まで上昇。ユーロドルは1.13ドル台前半と、この日の安値を更新した。

 FOMCに影響力を持つNY連銀ダドリー総裁が金融市場の動きを理由に9月の利上げ開始可能性の低下を指摘したが、金融市場が落ち着けば、9月の利上げ開始の可能性は高まるとも読める。9月のFOMCまで利上げ開始のタイミングは見極めにくいままだろう。

 米国株が上げ幅を広げる形で終わり、米債利回りも持ち直し。ドルは下値が切り上がる格好となった。本日東京市場では、日本株の動き次第の面が強いが、ドル円は下値を固める展開が期待される。一方、ユーロはECBのQE拡大観測もあって上値の重い動きを予想。アジア通貨は米国株の上昇を受けて買い戻し優勢となりそうだ。

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