2015年8月28日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月27日)

 8月27日のロンドン市場は、ドルが対ユーロ中心に底堅く推移した。ユーロドルは1.13ドル台前半から取引後半には1.12ドル台後半に下落。終盤には1.13ドルちょうど近辺に反発したものの上値は抑えられた。7月のユーロ圏M3は前年比5.3%増と市場予想を上回る伸び。ECBによるテーパリングを意識させる内容と言えたが、欧州株は大きく反発し、米債利回りは短期債中心に下値の堅い動きとなり、ユーロドルはドル買い優勢の動きが続いた。

 一方、ドル円は取引序盤に120円台前半から120円台半ばに上昇する場面もあったが、その後は120円台前半で上値が抑えられる動き。カンザスシティ連銀のジョージ総裁は、一部メディアとのインタビューで現時点では経済動向をめぐる私自身の判断を変えるようなものは見当たらないと発言。ただ9月のFOMCでは、出席者の考えがどのようなものであるか様子を見ることになるだろうと述べ、9月の利上げ開始にやや慎重な姿勢をしめした。この日発表される米経済指標の結果を見極めたいとの思惑もあって、ドル円は様子見姿勢が強まった。

 NY市場は米GDP改定値を受けてドル買いの動きが取引前半に強まったが、中盤に入ると伸び悩み、後半は一転して売り戻しの動きもみられた。第2四半期の米GDP(改定値)は前期比年率3.7%増と市場予想を大きく上回り、3期ぶりの大幅増。個人消費や設備投資が上方修正され、米景気の拡大基調が続いていることが示された。また同時に発表された米新規失業保険申請件数は27.1万件と市場予想や前週を下回る好結果となった。両指標の好結果を受けてドルは買いの動きが強まる展開。ドル円は120円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.12ドル台前半に下落した。

 しかし、その後発表された7月の米中古住宅販売成約指数が前年比+7.2%と市場予想や前月を下回ると、ドル買いの動きは一服。ドル円は120円台前半に反落し、ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺に反発した。ただ米国株が上げ幅を広げると、ドルは再び買い優勢の動きに。取引中盤に発表された8月のカンザスシティ連銀製造業活動指数は-9と市場予想に反し前月から悪化したものの、ドル円は再び120円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.12ドル台前半に下落。後半に差し掛かると、米国株の堅調地合いを背景にドル円は121円台前半とこの日の高値を更新する動き。ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺まで下落した。

 取引後半に入り、米国株が上げ幅を縮める動きに転ずると、ドルは一転して売り戻しの動きに。ドル円は一時120円台半ば近辺に下落し、ユーロドルは1.12ドル台後半に上昇した。ただ、引けにかけて米国株が下げ止まると、ドルは再び買い優勢の展開。ドル円は121円ちょうど近辺に反発する一方、ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺に下落した。

 第2四半期の米GDP改定値は市場予想を大きく上回る伸びに上方修正。ここのところ増加していた米新規失業保険申請件数も再び減少となった。金融市場の混乱を受けて9月のFOMCでの利上げ開始は見送られるとの見方が依然として強いものの、米景気・雇用はFOMCが期待するように底堅さを増す動き。本日東京市場でのドル円は下値を固める動きとなりそうだ。一方、ユーロは引き続き軟調な推移を予想。アジア通貨は原油先物価格の上昇でKRW、TWDが軟調に推移する一方で、MYR、IDRは買い戻しの動きが続くと期待される。

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