2015年8月7日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年8月6日)

 8月6日のロンドン市場はユーロが軟調な動き。ユーロドルは1.09ドル台前半から取引中盤には1.08ドル台後半に下落。取引終盤に1.09ドル台前半に反発する場面もあったが、すぐに1.09ドル割れとなるなど上値の重さを印象付けた。東京市場で発表された6月のドイツ製造業受注は前年比7.2%増と昨年5月以来他の高い伸び。7月のドイツ小売業PMIは57.7と2012年8月の統計開始以来最高を更新したが、ユーロ買いの動きは盛り上がらず。9月の米利上げ開始期待がユーロドルの重石となった。

 ドル円は128円台後半で方向感に欠ける動き。日経平均先物は小高く推移したものの、欧米株、米債利回りはともに動意に欠ける動き。ドル円は様子見姿勢が続いた。

 ポンドはMPCでの結果を受けて取引終盤に急落した。6月の英鉱工業生産は前年比+1.5%と市場予想を下振れ。ポンドドルは同指標発表後1.56ドルちょうど近辺に下押しされたが、ポンドの下値は堅く、ポンド売り一巡後は再び1.56ドル台前半に反発した。取引終盤にBOEはMPCの結果を発表。今回から議事録や四半期インフレ報告も同時に発表されることになった。BOEは市場予想通り政策金利などの金融政策を現状維持。利上げを主張したのはマカフィー委員のみ。市場予想では、利上げを支持する委員が3名とみられていた。インフレ報告では2015年のインフレ見通しが従来の0.6%から0.3%に下方修正。エネルギーと食品価格の下落やポンド高が下方修正の理由として指摘された。利上げ票が予想以上に少なくインフレ見通しが下方修正されたことでポンドは売りが先行。ポンドドルは結果発表後、1.55ドルちょうど近辺に急落。その後もじり安の動きが続き、引けにかけては1.54ドル台後半での推移となった。

 NY市場はドルが軟調な動きとなった。米新規失業保険申請件数は27.0万件と市場予想を小幅下振れ。米雇用環境の改善が続いているとの見方からドル円は125円ちょうど手前までじり高の動きとなる一方、ユーロドルは1.08ドル台後半で上値が抑えられた。

 しかし、その後は原油先物価格の下落を受けて米債利回りも低下基調で推移。米国株も下落基調で推移したことでドル円は取引中盤には124円台半ば近辺と、この日の安値を更新。一方、ユーロドルは1.09ドル台前半に上昇した。取引後半に入り米債利回りが下げ止まると、ドル円は124円台後半に反発するが上値は抑えられたまま。ユーロドルは1.09ドル台前半での推移が続いた。

 ポンドは方向感に欠ける動きとなった。BOEカーニー総裁はNY市場取引序盤に会見。同総裁は短期的なインフレ見通しは抑制されていると指摘したものの、最初の利上げが近づいていると明言。MPCはポンド相場も考慮しているとしたものの、ポンド動向で緩やかな利上げの必要性はなくならないと発言した。これを受けてポンドドルは1.55ドル台前半に反発。しかしカーニー総裁の会見が終了すると、ポンドドルは1.55ドルちょうど近辺に下落。取引中盤は同水準でのもみ合いとなったが、後半には1.55ドル台前半での推移となった。

 米新規失業保険申請件数は堅調な推移となり、今夜発表の米雇用統計に対する期待感をやや盛り上げた様子。ただ原油先物価格の下落で米債利回りは低下。ドル買いの動きが強まりにくい。本日東京市場でのドル円は、米雇用統計を前に様子見姿勢が強まると思われる。一方、ユーロは欧米金融政策の方向感の違いを背景に対ドルで軟調に推移する見込み。アジア通貨も対ドルで様子見姿勢が強まると予想される。なお本日は正午近くに日銀が金融政策決定会合の結果を発表する。金融政策は現状維持の見込み。原油価格の下落や日本景気の伸び悩みに対する日銀・黒田総裁の見解が注目される。

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