2015年9月11日金曜日

金融政策が為替に与える影響~政策金利の先行きを予想する

 政策金利が変われば、通貨の需要も変わると考えられることから、政策金利の先行きを考えることは、為替レートを予想するために重要なことの一つと言えます。

 中央銀行は、物価を安定的にすることや、景気を良い状態にすることを目的に政策金利を変えます。このため、政策金利の先行きを見通したいのであれば、その国の物価や景気の状況を把握することが有効といえます。

 物価の状況を把握するには、経済指標の一つである消費者物価指数(以下、消費者物価と略します)を確認することが基本となります。消費者物価の上がるペースが速いようだと、中央銀行は物価が上がりやすくなっていると判断し、政策金利を引き上げようと考えます。逆に消費者物価がほとんど上がらなくなったり、消費者物価が下がるようだと、いわゆるデフレとなり景気に悪い影響を与える可能性も出てくることから、中央銀行は政策金利を引き下げようとします。

●物価が上がるペースが速い=政策金利が引き上げられる可能性が高まる
●物価がほとんど上がらない、もしくは下がっている=政策金利が引き下げられる可能性が高まる

 景気の行方を確認することも政策金利の先行きを考える際に有効です。GDPや景況感調査によって景気が悪くなってきたことが明らかになると、中央銀行は政策金利を引き下げようと考えます。一方、景気が良くなったとしても、中央銀行は通常、政策金利を引き上げようとはしません。一般的には景気は良い方が好ましいと考えられており、中央銀行は政策金利を引き上げてまで良くなっている景気を悪くする必要がないからです。景気が良くなったことで中央銀行が政策金利を引き上げるのは、景気が良くなることで物価も上がりやすくなった場合や、住宅や株といった一部の資産の価格が大きく上昇した(いわゆるバブルになった)場合に限られます。

●景気が悪くなってきた=政策金利が引き下げられる可能性が高まる
●景気が良くなってきた=中央銀行は政策金利を引き上げようとしない
(物価が上がったりバブルになった場合は政策金利を引き上げる)

 物価や景気だけでなく、中央銀行の関係者による発言も、政策金利の先行きを考える際に大変参考になります。特に政策金利といった金融政策を検討する会合(中銀会合)に参加するメンバーが発言した内容は、中銀会合においても表明されると考えられ、最終的には中銀会合の結果にも反映される可能性があると考えられるからです。
 中央銀行の関係者の中でも最も重要とみなされているのが中央銀行のトップである総裁(中銀総裁)です。中銀総裁は、中銀会合で最も影響力のある人物であり、中銀総裁の考えが中銀会合の結果に結びつく傾向が強いのです。

 たとえば中銀総裁が、物価の上がるペースに対し不満や懸念を示したとすれば、中央銀行は政策金利を引き上げる可能性が高いと考えられます。また中銀総裁が、景気が悪くなったことを指摘すれば、中央銀行は政策金利を引き下げる可能性が出てきたと考えられます。

●中央銀行の関係者の発言=政策金利の先行きを考える際に参考になる
 (中央銀行のトップである総裁の発言が特に重要)

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