2015年9月11日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年9月10日)

 9月10日のロンドン市場は、ドルが底堅い動きを示した。ドル円は取引中盤まで120円台後半で上値が抑えられる動き。日経平均先物は小幅プラス圏で推移したものの、欧州株は小幅マイナス圏で上値の重い動き。米債利回りも上値が抑えられ、ドル買いの動きを抑えた。しかし取引後半に入ると、米債利回りが上昇。ドル円も121円台前半に上昇した。

 ユーロドルは1.12ドルちょうどから1.11ドル台後半に小幅下落。8月のポルトガルCPIは前月比-0.3%と落ち込み幅が前月から縮小。ユーロ圏のデフレ脱却期待を強める内容となったが、ユーロドルはドル買い優勢の動きとなった。

 ポンドはBOE会合の結果発表まで上昇基調での推移。ポンドドルは1.53ドル台半ば近辺から1.54ドルちょうど近辺に上昇した。BOEは市場予想通り政策金利を0.50%で据え置くなど、金融政策を現状維持。資産購入枠の現状維持は全員一致だったが、政策金利据え置きは賛成8反対1での決定。反対票を投じたマカファティ委員は25bpの利上げを主張した。同時に発表された議事録では、何人かの委員がインフレ率は目標を超える可能性があると指摘。一部の委員は、生産性の向上が賃金上昇の影響を相殺しているものの、インフレ率が想定以上のペースで上昇するリスクがあるとも指摘した。インフレ率についてはさまざまな見方が示され、一部委員は、中期的にインフレ率は2%目標を上回ると予想した。BOE会合の結果発表を受けてポンドは買いが先行。ポンドドルは一時1.54ドル台半ば近辺に急上昇したが、ポンド買いの動きは続かず。引けにかけては1.54ドルちょうど近辺での推移となった。

 NY市場は一転してドルが軟調な推移となった。NY市場に入ると上昇していた米債利回りが低下に転じ、ドル円は121円ちょうど近辺に小幅下落。米新規失業保険申請件数は27.5万件と市場予想通り前週から低下。ただ米債利回りは低下幅を広げる動きとなり、ドル円は120円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.12ドル台前半に小幅上昇した。その後発表された7月の米卸売売上高は前月比0.3%減と市場予想に反し4カ月ぶりのマイナス。ただ市場の反応は限定的だった。

 取引中盤に入るとユーロドルは1.12ドル台後半に急伸する一方、ドル円は120円台半ば近辺に下落。後半に入り米国株が上げ幅を広げたが、ドル円は120円台後半で上値が抑えられる動き。終盤に入り米国株買いの動きが後退すると、ドル円は再び120円台半ば近辺に小幅下落したが終盤には120円台後半に小幅反発。一方、ユーロドルは1.12ドル台後半で強含んだ。

 カナダドルは買い優勢の動き。ドルカナダは取引前半に1.32台半ばを挟んでの上下動。中盤から後半にかけて1.31台後半まで下落したが、終盤には1.32台前半に反発した。7月のカナダ新築住宅価格は前年比+1.3%と市場予想通りだった。

 米国株の上げ幅は限定的なものになるなど、市場のリスク回避姿勢は根強い様子。本日の東京市場でのドル円も中国株の動きに左右される展開となりそうだ。一方、ユーロはユーロ圏景気の先行き期待から下値の堅い動きとなる見込み。アジア通貨は対ドルで慎重な値動きとなりそうだ。

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