2015年9月13日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2015年9月11日)

 9月11日のロンドン市場はドルが底堅い動きとなった。ドル円は取引序盤に120円台後半から120円台前半に下落したが、その後はじり高の動きを続け、引けにかけては120円台後半とロンドン市場序盤の水準に回復。欧州株が取引序盤に下げ幅を広げる動きとなり、日経平均先物は1万8千円割れ。ドル円を下押ししたが、両者ともに取引中盤には下げ止まり。米債利回りは短期ゾーン中心に底堅い動きとなったこともあり、取引中盤以降のドル円はドル買い戻しの動きとなった。

 ユーロドルは取引序盤に1.12ドル台後半から1.13ドルちょうど近辺に上昇。しかし、その後は下落基調で推移し、取引終盤は1.12ドル台半ば近辺での推移となった。7月のイタリア鉱工業生産は前年比+2.7%と市場予想を上回る伸び。ユーロの下値をサポートしたが、取引中盤以降はドルを買い戻す動きに抑えれる格好となった。

 ポンドは下落。ポンドドルは1.54ドル台半ばから1.54ドル台前半に下落基調で推移した。7月の英建設支出は前年比0.7%減と市場予想に反し前年割れ。前年割れは2013年5月以来だった。同時に発表された8月の英BOE/GfKインフレ予想調査では今後12カ月インフレ予想が前年比+2.0%と前月から鈍化。ポンドを下押しした。取引終盤にBOEフォーブス委員が講演。同委員は足元の低インフレの主因の一つはポンド高にあると指摘。ただ過去の事例を踏まえると、為替相場がインフレに及ぼす影響は経済の現状を必ずしも忠実に反映していなかったとの見方も披露。ポンド高がインフレに及ぼす影響が我々の予想ほど大きくないのであれば、早い時期に金融政策を引き締める必要があるとの認識を示した。

 NY市場は取引中盤にユーロ買いの動きが強まったが、全体的には翌週のFOMCを控え様子見姿勢が強かった。8月の米PPIは前年比-0.8%と落ち込み幅が市場予想を小幅下振れ。コアPPIは同+0.9%と市場予想を小幅上回った。これを受けてドル円は120円台後半でやや強含んだが、ユーロドルは1.12ドル台後半で小動きのままとなるなど、市場の反応は限定的。その後発表された9月のミシガン大消費者信頼感(速報値)は85.7と市場予想を大きく下回り、1年ぶりの低水準。ドル円は指標発表後、120円台半ばまで下落したが、ドル売りの動きは強まらず、取引後半に入る頃には120円台後半に反発した。

 ユーロドルはロンドンフィキシング通過後にユーロ買いの動きが強まり、1.13ドル台前半と8月27日以来の高値に上昇。取引後半は様子見姿勢が強まり、ドル円は120円台半ばを小幅上回る水準で方向感に欠ける動き。ユーロドルは1.13ドル台前半でもみ合いが続いた。

 来週(9月14日からの週)、米国では、8月の小売売上高、鉱工業生産、CPI、住宅着工件数、9月のNY連銀製造業景気指数と重要指標が相次いで発表され、日本時間18日早朝にFOMCの結果が発表される。利上げ開始の可能性は五分五分とみられ、利上げ開始の有無は、当日までの金融市場の安定ぶり次第のように思われる。

 ユーロ圏では7月の鉱工業生産、貿易収支、9月のZEW景況感調査、8月CPIが発表される。ユーロ圏景気の先行き期待は続いており、ユーロは比較的底堅い動きが続いている。ただユーロ高が続くようだとECB関係者より口先介入の度合いが強まる可能性もあり、注意が必要と思われる。

 日本では15日に日銀金融政策決定会合の結果が発表される。金融政策は現状維持の見込み。日銀・黒田総裁は引き続き、日本景気やインフレの先行きに対し自信を示すと思われるが、一方で2%物価目標の達成時期については原油価格を理由に多少前後することを容認する姿勢も示している。物価目標達成の先送りを認めたことで追加緩和期待は後退したとの印象が強まるだろう。また17日には、8月の貿易収支が発表される。市場予想では輸出の鈍化が見込まれており、日本景気の先行き懸念が強まると思われる。

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