2016年3月31日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月30日)

 3月30日のロンドン市場は、東京市場で売り優勢だったドルが下げ止まった。ドル円は取引序盤に112円台前半から112円ちょうど近辺に下落。しかしプラスで始まった欧州株は上げ幅を広げる動き。ドル円は一転して上昇基調で推移し、後半には112円台半ば近辺まで上昇。終盤は112円台前半で推移した。

 ユーロドルは取引序盤に1.13ドルちょうど近辺から1.13ドル台前半に上昇。3月のドイツ・ザクセン州CPIは前年比+0.3%と前年比プラスに復帰。ユーロ買いを後押しした。中盤のユーロドルは1.13ドル台前半ででもみ合い。3月のユーロ圏景況感が103.0と市場予想を小幅下回ったことでユーロ買いの動きは一服した。後半は1.13ドル台前半でやや弱含む動きとなった。

 NY市場は米ADP雇用統計を受けてドルが買われる場面もあったが、その後のドルは伸び悩む展開となった。3月のドイツCPIは前年比+0.3%と市場予想を上振れ。ただ市場の反応は限定的で、ユーロドルは1.13ドル台前半で上値が抑えられた。

 3月の米ADP雇用統計では民間雇用者数が20.0万人増と市場予想を小幅上振れ。前月分は下方修正されたが、米債利回りは上昇。ドル円は112円台半ば手前から112円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺に下落するなど、ドルが買われた。

 その後、シカゴ連銀のエバンス総裁が一部米系メディアとのインタビューで米経済は今年2回の利上げを正当化し、6月にも利上げする可能性があると発言すると、米債利回りは上昇基調で推移。しかし為替市場はドル買いの動きが強まらず、ドル円は112円台後半で伸び悩み。ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺で下げ渋った。

 中盤に近づき、米国株が伸び悩む動きを示すと、ドル円は112円台半ば近辺に下落する一方、ユーロドルは1.13ドル台後半に急上昇。中盤に入り、原油先物価格が下落すると、米債利回りも低下基調に転じたが、シカゴ連銀のエバンス総裁が講演で、FOMCの金利見通しで今年2回の利上げを想定しることに満足していると発言。今年の米成長率は潜在成長率を上回る2.0~2.5%を見込むと述べると、ドル円は112円台後半に反発。ユーロドルは1.13ドル台前半に反落した。

 後半は米短期債利回りの低下を受けてドルは上値の重い動き。ドル円は112円台半ば近辺で弱含み。ユーロドルは1.13ドル台前半で下値の堅い動きとなった。

 シカゴ連銀エバンス総裁の発言は、今年2回の利上げに対し自信を示す内容。しかし市場は前日のFRBイエレン議長の発言を重視している様子で、ドル買いの動きが強まることはなかった。米国株は続伸となったが、米債利回りは短期債中心に低下。本日東京市場でのドル円は112円台前半で上値の重い動きとなりそうだ。一方、ユーロドルは1.13ドル台前半で底堅く推移する見込み。アジア通貨は米債短期債利回りの低下と米国株の続伸が好感され、前日に引き続き対ドルで買い優勢の展開が予想される。

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