2016年4月1日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年3月31日)

 3月31日のロンドン市場は、ユーロが上昇基調で推移した。ユーロドルは1.13ドル台前半から1.14ドルちょうど手前と、昨年10月20日以来の高値に達した。2月のドイツ小売売上高は前年比5.4%増と市場予想を大きく上回り、8カ月ぶりの高い伸び。その後、発表された3月のドイツ失業者数は前月から変わらずと、市場予想を下振れたが、3月のユーロ圏CPI(確報値)ではコアCPIが前年比+1.0%と市場予想を上回る伸び。米債利回りが方向感に欠ける動きを続ける中、ユーロドルはユーロ買い優勢の展開となった。

 ドル円は112円台前半で上値の重い動き。欧州株は寄り付きに下げ、その後はマイナス圏での推移。米債利回りが方向感に欠ける動きを続けたこともあって、ドル円は大きく動かなかったが、取引後半は円買い優勢の動きを見せた。

 ポンドも上昇。ポンドドルは1.43ドル台前半から1.44ドル台前半に上昇した。昨年第4四半期の英GDP(改定値)は前年比2.1%増と市場予想に反し速報値から上方修正。同時に発表された2月の英M4は前年比2.0%増と2013年11月以来の高い伸びを記録したこともあってポンド買いの動きが強まった。

 NY市場は取引前半に円が小幅売られたが、中盤以降の円、ユーロ、ポンドは動意に欠ける展開となった。取引序盤に発表された米新規失業保険申請件数は27.6万件と市場予想を上回り、3週連続で増加。ドル円は112円台前半でじり安の動きに。ユーロドルは1.14ドルちょうど手前でもみ合った。

 その後発表された3月のシカゴ購買部協会景気指数は53.6と市場予想を大きく上回り、50台を回復。シカゴ連銀のエバンス総裁が一部米系メディアとのインタビューで労働市場は完全雇用に近づいており、見通しの改善は利上げペースの加速につながると発言。年内2回(年央と年末)の利上げを予想しているとも述べると、ドル円は112円台半ばに上昇。一方、ユーロドルは一時1.14ドルちょうどを上抜けた。

 取引中盤に入り、米債利回りは低下し、ドル円は112円台前半に小幅下落したが、ユーロドルも1.13ドル台後半に下落。後半は米債利回り、米国株ともに動意に欠ける動きとなり、ドル円は再び112円台半ばに小幅上昇。ユーロドルは1.13ドル台後半で膠着感を強めた。

 終盤に米中首脳会談の共同声明が発表され、両首脳は朝鮮半島の非核化と世界経済拡大に責任を持つことをコミットすることが表明されたが、中国・習主席は中国と米国との間に一部で見解の相違も見られると発言。米債利回りは低下したが、ドル円は112円台半ば、ユーロドルは1.13ドル台後半で、それぞれ小動きだった。

 カナダドルはカナダGDPを受けて買い優勢となったが、NY市場中盤は一転して売りが先行。その後も軟調な動きとなった。1月のカナダGDPは前年比1.5%増と市場予想を上回り、11カ月ぶりの高い伸び。これを受けてドルカナダは1.29台半ばから1.29ちょうど近辺に下落。その後も原油先物価格の上昇を背景にドルカナダは1.28台後半まで下落した。しかし取引中盤に原油先物価格の上昇が一服すると、ドルカナダは1.29台後半に急上昇。その後は同水準でのもみ合いが続いたが、後半に入るとドルカナダは1.30ちょうどに上昇。終盤は1.29台後半での推移となったが、ドルカナダの下値は堅かった。

 シカゴ連銀エバンス総裁は、連日、今年2回の利上げに対し自信を示したが、市場の反応は限定的。米債利回りの低下が引き続きドルの重石となっている。米国株も高値警戒感から下落。本日東京市場でのドル円は米雇用統計の発表を控えていることもあって112円台半ば近辺で様子見姿勢が強まると予想される。一方、ユーロドルは米債利回りの低下を背景に1.13ドル台後半で底堅く推移する見込み。アジア通貨は対ドルで底堅く推移すると予想される。

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