2016年4月12日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月11日)

 4月11日のロンドン市場は、取引前半にドルが上昇したが、中盤以降は方向感に欠ける動きを続けた。取引前半にドル円は107円台後半から108円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.14ドル台前半から1.13ドル台後半に下落。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。欧州株や日経平均先物が小高く推移するなか、米債利回りは上昇基調で推移。ドル買いの動きを後押しした。

 取引中盤に入り米債利回りの上昇が一服すると、ドル円は108円台前半、ユーロドルは1.13ドル台後半で小動きに。後半に入り、米債利回りは再び上昇基調で推移したが、ドル円は108円ちょうどに小幅下落後、108円台前半に反発したが上値は抑えられ、ユーロドルは取引終盤に1.14ドルちょうど近辺に反発するなど、ドルの上値の重さを印象付けた。

 ポンドは取引前半に買いが先行。ポンドドルは1.41ドル台前半から1.42ドル台前半へと約1週間ぶりの高値に上昇した。この日は英国でも主だった経済指標の発表がなく材料難だったが明日の英CPI発表を前に買い戻し優勢となった。取引中盤にポンドドルは1.41ドル台後半に反落したが、後半には1.42ドル台半ば近辺へと一段高。ポンド買い優勢の地合いは続いた。

 NY市場は取引中盤にかけてドルが下落したが、その後は下げ止まり、動意に欠ける展開となった。この日は米国でも主だった経済指標の発表がなく材料難のまま。取引前半のドル円は108円台前半で方向感に欠ける動き。ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺から1.14ドル台後半へと上昇した。

 取引中盤に差し掛かり、上昇基調を続けてきた米債利回りが低下に転ずると、ドル円は108円割れで、ユーロドルは1.14ドル台半ば近辺で底堅く推移。しかし中盤に入り、米債利回りが下げ止まる一方で、米国株が小幅プラス圏での推移を続けると、ドル円は108円ちょうど近辺で下値を固める動き。ユーロドルは1.14ドル台前半に下落した。

 取引後半に入ると米債利回りも小動きとなり、ドルは動意に乏しく推移。ドル円は108円ちょうどを挟んでの小動き。ユーロドルも1.14ドルちょうどを小幅上回る水準での小動きを続けた。

 取引後半にダラス連銀のカプラン総裁はマイナス金利の選択肢を排除しないが、マイナス金利には数々の副作用があると発言。ドル高は製造業にとって逆風であり、利上げには慎重で辛抱強い姿勢が適切との認識も提示。質疑応答では6月FOMCでの政策変更については予断を持たないとしながらも、現時点での経済指標は金利変更を支持しないとの見方を示した。

 NY連銀が実施した3月の消費者期待調査によると、3年後の期待インフレ率は2.5%と2月調査の2.6%から小幅ながら低下。1月調査では2.45%と2013年6月の調査開始以来最低を記録するなど、米国のインフレ期待の低さが目立ちつつある。米国株は高値圏を維持しているが、米国景気の先行き期待は後退しており、追加利上げは難しいとの見方が定着。ドルの上値が重いのも当然と言え、本日東京市場でもドル円は108円台前半を維持するのがやっとではないかと予想される。一方、ユーロドルはドルが軟調に推移していることもあって1.13ドル台後半から1.14ドル台前半でで底堅く推移する見込み。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなりそうだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿