2016年4月13日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月12日)

 4月12日のロンドン市場は、ドルが底堅く推移した。ドル円は108円台前半での推移。取引序盤は欧州株が下げたことで、ドル円も108円台前半で小幅下落。しかし、米債利回りは緩やかながら上昇基調で推移。ドル円は108円台前半で下げ止まりから小幅反発。その後は小動きとなった。

 ユーロドルは取引前半に1.14ドル台前半から1.14ドル台半ば近辺に上昇したが、ユーロ買いの動きは続かず中盤には1.14ドル台前半と取引序盤の水準に反落。後半はじり安の動きとなり、終盤は1.14ドルちょうど近辺で推移した。

 ポンドは英CPIを受けて上昇基調で推移した。3月の英CPIは前年比+0.5%、コアCPIは同+1.5%といずれも市場予想を上回る伸び。コアCPIは2014年10月以来の高い伸びとなった。英インフレ圧力の強まりを受けてポンドドルは1.42ドル台後半から1.43ドルちょうど近辺に上昇。いったんは同水準で伸び悩んだが、後半には1.43ドル台前半と4月1日以来の高値に上昇した。

 NY市場に入ってもドルは底堅く推移した。ダラス連銀のカプラン総裁は米系TVメディアとのインタビューで12月の利上げは正しい判断で、FOMCはそう遠くない将来に行動する可能性があると発言。その後発表された3月の米輸入物価は前年比-6.2%と市場予想を上回る落ち込みとなり、米債利回りは小幅低下したが、ドル円は108円台前半でのもみ合い。ユーロドルは1.13ドル台後半に下落するなど、ドル買い優勢のままだった。

 取引中盤に近づき、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、米インフレが2%目標に緩やかに達することに自信をもっていると述べたものの、2度目の利上下をする前にインフレが強まるのを末のが賢明であると指摘。年後半に入れば真の正常化が可能になるとの認識を示した。同総裁の発言が伝わるとドル円は108円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.13ドル台半ば近辺に下落。取引中盤に入り、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に反発したが、ドル円は108円台後半で下値の堅い動きを維持した。

 取引後半に入りFRBは3月開催の公定歩合会合の議事要旨を公開。カンザスシティー連銀のジョージ総裁とリッチモンド連銀のラッカー総裁の2人が25bpの引き上げを主張していたことが判明した。ただ米債利回りは上値が重くなり、ドル円は108円台半ばに下落。ユーロドルは1.13ドル台後半に下落した後に終盤に1.14ドルちょうど近辺に小幅反発した。

 IMFは世界経済見通しを公表。今年の世界経済成長率見通しは3.2%と1月時点の3.4%から下方修正。来年も3.5%と3.6%から小幅下方修正された。国別にみた今年の成長率見通しは以下の通り(カッコ内数値は1月時点の見通し)。

米国:2.4%(2.6%)
ユーロ圏:1.5%(1.7%)
日本:0.5%(1.0%)
英国:1.9%(2.2%)
中国:6.5%(6.3%)
インド:7.5%(7.5%)
ブラジル:-3.8%(-3.5%)

 ダラス連銀のカプラン総裁やフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が追加利上げに前向きな姿勢を示したほか、原油先物価格が堅調に推移したこともあり、ドルは買い戻しへ。ただ米債利回りの上値は重く、市場の慎重な姿勢が払しょくされたわけではない。本日は中国貿易収支も発表される予定で、同指標発表前までドル円は様子見姿勢での推移が予想される。一方、ユーロドルは1.13ドル台後半で底堅く推移する見込み。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなりそうだ。

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