2016年4月14日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月13日)

 4月13日のロンドン市場は、ドルが上昇基調で推移した。ドル円は取引中盤まで上昇基調が続き、108円台後半から109円台前半に上昇。取引後半には109円台前半でもみ合ったが、終盤は109円台半ば手前まで一段高となった。欧州株が大きく上げて始まり、その後も堅調に推移。日経平均先物も緩やかながら上昇基調で推移するなど、市場のリスク回避姿勢は後退。ドル円の上昇を後押しした。

 一方、ユーロドルは1.13ドル台後半から1.13ドルちょうどと3月30日以来の安値に下落。2月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+0.8%と市場予想を下振れ。底堅く推移した米債利回りとは対照的にドイツ債利回りは低下。ユーロを下押しした。

 NY市場でもドルは底堅く推移した。3月の米小売売上高は前月比0.3%減と市場予想に反しマイナス。コア売上高も同0.2%増と市場予想を下回るなど総じて弱い内容。同時に発表された同月同国のPPIは総合、コアともに前月比-0.1%とこちらも市場予想に反しマイナス。コアPPIの前年比は+1.0%と市場予想に反し前月から鈍化した。これを受けてドル円は109円ちょうど近辺に下落する一方、ユーロドルは1.13ドル台前半に上昇。ただ取引中盤に入り、原油先物価格が上昇すると、米債利回りも反発。ドル円は109円台前半に上昇し、ユーロドルは1.12ドル台後半に下落するなど、ドル買いの動きは後退しなかった。

 取引後半に入りFRBは地区連銀報告(ベージュブック)を公表。2月後半以降の米経済活動は引き続き拡大したとの見方を示し、製造業も多くの地区で拡大するなど、総じて好調な見方が示された。ただ市場の反応は限定的。米10年債入札が強い結果だったことで同利回りが低下したこともあってドル買いの動きは一服。ドル円は109円台前半、ユーロドルは1.12ドル台後半で、それぞれ小動きを続けた。

 カナダドルはカナダ中銀の声明発表で買いが先行する場面もあったが一時的。取引後半には売り戻された。取引前半のドルカナダは1.28ちょうどを挟んでの上下動。中盤に近づきカナダ中銀は市場予想通り政策金利を0.50%で据え置くと発表。同中銀は声明で現在の金融政策スタンスは適切で、同国政府の財政措置はGDP成長率を大きくサポートすると指摘。同時に発表された成長率見通しは今年が1.6%と1月時点の1.4%から上方修正された。これを受けてドルカナダは1.27台半ば近辺に急落。一時1.27台後半に反発したが、取引中盤では原油先物価格の上昇もあって1.27台半ばに再び下落した。しかしその後は、カナダドル買いの動きは後退。ドルカナダは1.28台前半に上昇し、取引後半はいったん1.28ちょうど近辺に小幅下落したが、終盤には再び1.28台前半で推移した。

 株式市場が世界的に上昇するなど市場のリスク回避姿勢は後退した様子。本日より開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議で財政支出拡大が容認されるとの期待感も市場のリスク回避姿勢を抑えているかもしれない。ドル円は3月29日の高値(113.8近辺)から4月11日の安値(107.6近辺)の23.6%戻し水準(109.1近辺)を超えたが、38.2%戻し水準(110ちょうど近辺)の手前。ドル円が上昇基調に転じたとは言い切れず、引き続き慎重な姿勢が必要と思われる。

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