2016年4月15日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月14日)

 4月14日のロンドン市場は、ドルの上値がやや重く推移した。ドル円は取引前半に109円台半ば近辺から109円ちょうど近辺に下落。ロンドン市場に入り米債利回りが小幅低下し、欧州株も前日終値水準で伸び悩み。日経平均先物はマイナス圏で推移し、ドル円はドル売り・円買い優勢となった。

 ただ中盤に入るとドル円は109円台前半で下げ止まり。後半は同水準で強含んだ。低下した米債利回りが上昇に転じたことでドルは小幅買い戻された。

 ユーロドルは取引前半に1.12ドル台半ば近辺で推移した後、中盤以降は1.12ドル台後半での推移。3月のユーロ圏CPI(確報値)は前年比ゼロと市場予想に反し速報値から上方修正。ユーロをサポートした。

 ポンドは底堅く推移。ポンドドルは取引中盤まで上昇基調で推移し、1.41ドルちょうど近辺から1.41ドル台後半に上昇。後半は1.41ドル台前半で推移した。BOEは市場予想通り政策金利や資産購入目標といった金融政策の現状維持を全会一致で決定。同時に発表された議事要旨では、英国のEU離脱が決まれば、輸出の増加を含め経済見通しの不透明な時期が延びることにつながるとの見が示され、この不透明感は短期的な需要を押し下げ、為替レートを中心に資産価格に著しい影響を及ぼす可能性があると指摘。金利の今後3年間の見通しについて、上昇する可能性の方がしない可能性より高いとし、予想される逆風を考慮すれば、そのペースは緩やかなものになるとの見方を示した。

 NY市場に入ると、ドルなど主要通貨は方向感に欠ける動きとなった。取引序盤はドル円が109円台半ば手前に小幅上昇する一方、ユーロドルは1.12ドル台半ばに小幅下落するなどドル買い優勢。米債利回りの上昇がドル買いの動きをサポートした。

 その後発表された3月の米CPIは前年比+0.9%、コアCPIは同+2.2%と、ともに市場予想を小幅下振れ。一方、同時に発表された米新規失業保険申請件数は25.3万件と市場予想を下回り、3月第1週と同様に1973年10月以来の低水準に低下した。CPIの鈍化が材料視され、米債利回りは伸び悩みから低下へ。ドル円は109円台前半に下落し、ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺に上昇するなど、ドルは一転して売りが先行した。その後、米国株がマイナス圏に落ち込むと、米債利回りの低下は続き、ドル円は109円ちょうど近辺に下落。ただユーロドルは1.12ドル台後半でもみ合い、円買いの動きとなった。

 取引中盤に入り米債利回りが反発すると、ドル円は109円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺に下落。後半に入ると主要通貨は動意に乏しくなり、ドル円は109円台前半、ユーロドルは1.12ドル台後半でそれぞれ推移。しかし終盤に米債利回りが短期債中心に上昇すると、ドル買いの動きが強まり、ドル円は109円台半ば手前に上昇。ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺に小幅下落した。

 アトランタ連銀のロックハート総裁は、一部米系メディアとのインタビューでこれまで見てきた状況に基づき4月の利上げを支持しないと言明。個人消費や企業の設備投資は軟化しているようであり、利上げをためらわせると述べた。ただ、利上げ回数については、年内には十分な会合が残っており、データが支持するならば、3回行動することは適切な政策だと指摘。2ないしは3回の行動は現時点で可能で、経済の進展次第になると述べた。また同総裁は、その後の講演で、米成長の下振れやインフレに明確な加速の兆候が見られないことを踏まえると、金融政策に関して忍耐強くあることが正しい姿勢であると発言。6月の利上げを支持する条件としては、第2四半期に景気が持ち直すほか、月当たり約20万人の雇用増が続き、インフレ加速の一段の証拠とインフレ期待の悪化回避をあげた。

 日銀の黒田総裁はワシントンで記者団に対し、ここ数日若干行き過ぎた円高は修正になったとし、もう少し経済動向をみていかなければいけないと思っていると述べた。

 ワシントンでのG20財務相・中央銀行総裁会議を見極めたいとの思惑もあり、主要通貨は動意に乏しくなる展開。ただ米債利回りは小幅ながら上昇しており、ドルは下値が堅い。本日東京市場でのドル円は109円台半ばから後半で底堅く推移する一方、ユーロドルは1.12ドル台半ばから前半で上値の重い動きが予想される。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなりそうだ。

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