2016年4月3日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月1日)

 4月1日のロンドン市場はユーロが上昇基調で推移。ユーロドルは1.13ドル台後半から1.14ドル台前半と昨年10月14日以来の高値に上昇した。3月のドイツ製造業PMI(確報値)は50.7と市場予想に反し速報値から上方修正。その後発表された同月のユーロ圏製造業PMI(確報値)も51.6と速報値から上方修正され、ユーロ買いの動きを後押しした。

 一方、ドル円は取引中盤まで112円台前半での推移。取引後半は112円ちょうど近辺へとじり安の動きとなった。この日発表される米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑も強かったが、取引後半に米債利回りが低下。欧州株がマイナス圏で推移していたこともあって、ドル円は軟調な動きが強まった。

 ポンドは下落基調で推移。ポンドドルは1.43ドル台半ばから1.43ドルちょうど近辺に下落した。東京市場後半に発表された3月の米住宅価格は前年比+5.7%と市場予想を上回り、昨年2月以来の高い伸びに加速。ポンドを下支えしたが、ロンドン市場前半に発表された3月の英製造業PMIは51.0と前月を上回ったものの市場予想を下振れ。ポンドを下押しした。

 NY市場は米経済指標を受けてドルが買われたが一時的。中盤には売り戻され、後半は様子見姿勢が強まった。

 3月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が21.5万人増と市場予想を上回り、前月分も上方修正。失業率は5.0%と市場予想に反し前月から悪化したが、労働参加率は63.0%と前月から上昇。平均時給は前年比2.3%増と市場予想を上回り、前月分も同水準に上方修正されるなど、総じて良好な結果となった。これを受けてドル円は112円ちょうどから112円台前半に上昇し、ユーロドルは1.14ドル台前半から1.14ドルちょうど近辺に下落するなどドル買い先行。しかし米債利回りの上昇は一時的で、ドル円はすぐに112円ちょうど近辺に下落。ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺でのもみ合いの後、1.13ドル台後半に下落した。

 取引中盤に近づく頃発表された3月の米ISM製造業景況指数は51.8と市場予想を上回り、8カ月ぶりの高水準に上昇。同時に発表された3月のミシガン大消費者信頼感(確報値)も91.0と市場予想を上回ると、ドル円は112円台前半に反発し、ユーロドルは1.13ドル台半ば近辺に下落。しかし取引中盤に入ると、米長期債利回りが低下に転じ、ドルは一転して下落基調で推移。ドル円は111円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に上昇した。

 取引後半は様子見姿勢が強い展開。ドル円は取引終盤に弱含んだが111円台後半で推移。ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺で小動きを続けた。

 来週(4月4日からの週)、米国では2月の製造業受注と貿易収支、3月のISM非製造業景況指数が発表される。また7日にはFOMC議事録が公表され、FRBイエレン議長は日本時間8日朝にNYで前FRB議長のバーナンキ氏や元議長のグリーンスパン氏などとディスカッションをする。米労働市場は堅調を維持。市場の注目は今年第1四半期のGDP成長率にあり、最終需要指標の結果を見極めたいとの思惑が強まるだろう。ただFRBイエレン議長が世界景気の先行き懸念を示したこともあり、米経済指標が市場予想を上回る強い結果となったとしても、ドル買いの動きが大きく強まるとは期待しにくい。イエレン議長の発言も注目されるだろうが、現時点では先週の講演と同様に先行きに対し慎重な姿勢を示すと予想され、ドル相場は上値の重い展開となりそうだ。

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