2016年4月24日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月22日)

 4月22日のロンドン市場はユーロが上値の重い動きとなった。ユーロドルは取引中盤まで1.12ドル台後半で方向感に欠ける動きを続けたが、後半に1.12ドル台半ば近辺に下落。終盤に1.12ドル台後半に小幅反発したが上昇は続かず、引けにかけては1.12ドル台半ば近辺に再び下落した。4月のドイツ製造業PMIは51.9と市場予想を上回ったが、サービス業PMIは54.6と市場予想に反し前月から低下。同月のユーロ圏製造業PMIも51.5と市場予想に反し前月から低下。ユーロの重石となった。

 ドル円は底堅く推移した。取引前半は110円台後半で推移していたが、中盤に入り米債利回りが低下すると、110円台前半に下落。しかし後半に米債利回りが上昇基調に転じ、ドイツ株が下げ幅を縮める動きに転ずると、ドル円は110円台後半に上値を切り上げる形で上昇した。

 NY市場はドルが上昇基調で推移した。取引前半はドル円が111円台半ば手前まで上昇する一方、ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺で上値の抑えられる動き。4月のマークイット米製造業PMIが50.8と市場予想に反し前月から低下すると、ドル円は上昇基調が止まり、111円台半ば手前でのもみ合いとなった。

 しかし取引中盤に入り、売り優勢だった米国株が下げ止まると、ドル円は111円台半ばに小幅上昇し、ユーロドルは1.12ドル台前半に下落。後半に入り米国株が前日終値水準まで下げ幅を縮めると、ドル円は111円台後半へと一段高。ユーロドルは1.12ドル台前半で上値の重い動きとなった。

 カナダドルは下値の堅い動きとなった。2月のカナダ小売売上高は前月比0.4%増、コア売上高は同0.2%増と、いずれも市場予想に反し2カ月連続のプラス。3月のカナダCPIも前年比+1.3%、コアCPIは同+2.1%と市場予想を上回った。これを受けてドルカナダは1.27台前半から1.26台後半に下落。取引中盤には一時1.26台前半まで下落したが、原油先物価格が下げに転ずると、ドルカナダは1.27ちょうど近辺まで反発。しかし原油先物価格が下げ止まると、ドルカナダは1.26台後半にじり安の動きとなった。

 ドル円は111円台後半と4月4日以来の高値に上昇。一部米系メディアは日銀が市中銀行への貸出に対しマイナス金利の適用を検討していると報じたことで円を売り戻す動きが一気に見られた。20日移動平均など主なテクニカル指標を上抜けし、次の節目は3月29日の高値(113.8近辺)から4月11日の安値(107.6近辺)の76.4%戻し水準にあたる112.3近辺か。この水準は3月末にもみ合った水準でもある。ここを上抜けると、次は2月半ばから3月にかけての上値水準となる114ちょうど近辺となる。

 日銀は4月28日に金融政策決定会合の結果を発表する。追加緩和を見込む声は大きく、事前報道にあったように、金融機関に対する貸出(たとえば貸出支援基金による貸出)にマイナス金利を適用することが中心となりそうだ。場合によっては、貸出へのマイナス金利適用とあわせて、マイナス金利のマイナス幅拡大も考えられる。長期債やETFの買い入れペースの引き上げも引き続き候補になるだろう。

 28日未明(日本時間)には、FOMCの結果が発表される。追加利上げは見送られる見込み。前回FOMC声明で指摘された「世界経済と金融動向は引き続きリスクをもたらす」は、最近の中国経済指標の改善と原油価格の上昇を受けて削除され、その後の「注意深く監視する」の対象として「インフレ動向」にだけでなく「世界経済と金融動向」を含める修正が予想される。米新規失業保険申請件数が1973年以来の低水準を記録するなど、米労働市場は改善は継続。金融市場の動揺がなければ追加利上げが可能だっただろう。声明文で6月FOMCの利上げの可能性を示唆する可能性は十分にあると思われる。

 ユーロ圏では第1四半期GDPが発表される。市場予想では前期比0.4%増と前期から小幅加速する見込み。ただドイツなどユーロ圏各国の景況感は第1四半期に鈍化傾向。ユーロ圏GDPが市場予想を下振れる可能性もあると言え、ECBの追加緩和観測が再び強まる展開も考えられる。

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