2016年4月30日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月29日)

 4月29日のロンドン市場は東京時間に引き続きドル売り優勢の展開となった。この日は日本が休日だったが、朝方からドル売り優勢でドル円は108円台前半から107円台後半に下落し、ユーロドルは1.13ドル台半ばから1.13ドル台後半に上昇。その後、中国人民銀行が人民元の基準値を0.56%と2005年7月以来の大きさの元高(ドル安)方向に設定すると、ドル円は107円ちょうど近辺に下落と年初来安値を更新。その後、107円台前半に反発したが、上値は抑えられたままだった。ユーロドルは1.13ドル台後半で小幅上昇した。

 午後に入り、ドル安の動きは落ち着き、ドル円は107円台前半、ユーロドルは1.13ドル台後半でそれぞれ小動きを続けたが、ロンドン市場に入り、ドイツ株が下げて始まると、ドル円は107円割れとなる一方、ユーロドルは1.14ドルちょうどを上抜けるなど再びドル売りの動き。ただ、その後は米債利回りが下値の堅い動きを示したこともあって、ドル円は107円ちょうど付近で膠着感強く推移した。

 一方、ユーロドルは取引中盤まで1.13ドル台後半でもみ合い。3月のユーロ圏失業率は10.2%と市場予想を小幅下回り、第1四半期の同圏GDPは前期比0.6%増と市場予想を上回ったが、4月の同圏CPIは前年比-0.2%、コアCPIは同+0.7%と、ともに市場予想を下振れ。後半に入ると、ユーロドルは後半は1.14ドルちょうど近辺に小幅上昇後、同水準で底堅く推移した。

 NY市場もドルは売り優勢の展開となった。ダラス連銀のカプラン総裁が記者団に対し、市場はFRBの利上げ時期について、おそらく過小評価していると発言したことが伝わると、ドル円は107円台前半に小幅上昇。3月の米個人支出は前月比0.1%増と市場予想を下振れたが、前月分が小幅上方修正されたことで、ドル円は107円台前半で底堅く推移。一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺から1.14ドル台前半に上昇基調で推移した。

 その後発表された4月のシカゴ購買部協会景気指数は50.4と市場予想を大幅に下回り、4月のミシガン大消費者信頼感(確報値)は89.0と市場予想に反し速報値から下方修正。両指標発表後もドル円は107円台前半で下値の堅い動きを続けていたが、取引中盤に差し掛かり、米国株が下げ幅を広げる動きとなると、ドル円は106円台後半に下落。ユーロドルは1.14ドル台半ばに一段高となった。

 その後、ドル円は107円ちょうど手前に持ち直し、ユーロドルは1.14ドル台半ば手前に小幅反落したが、後半に入り米債利回りが低下基調となると、ドル円は再び106円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.14ドル台半ばに小幅高。終盤は円買い優勢の動きが加わり、ドル円は106円台前半と、2014年10月21日以来の安値に下落。ただ引けにかけて106円台半ばに小幅反発した。

 カナダドルはNY市場中盤から売り優勢となった。2月のカナダGDPは前年比1.5%増と市場予想通りだったが、前月分は小幅上方修正。ドルカナダは1.25台前半で方向感に欠ける動きを続けたが、中盤に入り原油先物価格が下落すると、ドルカナダは1.25台半ばに上昇。後半は原油安が進んだことで1.25台後半に上昇したが、終盤は1.25台半ば近辺に下落した。

 ドル円は106円台前半と、日銀が追加緩和を見送ってから5円以上も下落。2014年10月16日の安値(105.2近辺)や2014年初めの105円ちょうどが視野に入り、ここを割り込むと2014年来の安値である100.8近辺まで節目らしい節目が見当たらなくなる。日経平均先物はCMEやSGXで1万6千円割れ。週明けの東京市場では株安でリスク回避姿勢が強まる恐れもあり、ドル円の下値不安は強いままと思われる。

 来週(5月2日からの週)、米国では重要指標が相次いで発表されるが、市場予想では米景気の持ち直し機運を強める結果が見込まれており、米労働市場の改善継続も示される見込み。6月FOMCでの利上げ観測が強まる展開も期待できる。

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