2016年4月5日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月4日)

 4月4日のロンドン市場は、ドル買い優勢の展開となった。ドル円は111円台前半から111円台後半に上昇。小幅マイナスで始まったドイツ株は取引中盤にはプラス圏に浮上し、後半も底堅く推移。米債利回りも底堅さを増し、ドル円の下値を支えた。

 ユーロドルは1.13ドル台後半から1.13ドル台半ば近辺に下落基調で推移。4月のユーロ圏センティックス投資家信頼感は5.7と前月を小幅上回ったが市場予想を下振れ。その後発表された2月のユーロ圏失業率は10.3%と市場予想通りとなったが、2月のユーロ圏PPIは前年比-4.2%と市場予想を下回り、前月分も下方修正。ECBのプラート理事は講演で、今日の長期にわたる低インフレ環境は目標未満のインフレ率が固定化するリスクを高めたと指摘。低インフレ定着は経済に深い打撃を与えるとし、ECBは将来も必要ならば低インフレに対し強力な対応を続けると述べ、追加緩和に対する前向きな姿勢を示した。

 NY市場はドルが取引前半に下落。中盤以降も軟調な推移が続いた。取引序盤は米債利回りが伸び悩んだことで、ドル円が111円台半ば近辺に下落する一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に反発。中盤近くに発表された3月の米労働市場情勢指数は-2.1と市場予想に反し3カ月連続のマイナス。同時に発表された2月の米製造業受注指数は前月比-1.7%と市場予想通りだったが、前月分は下方修正された。

 しかし、その後、ボストン連銀のローゼングレン総裁は講演で米経済は改善が続いており、自分の予測が正しければ、利上げ回数は先物市場での織り込まれている回数(今年と来年1回ずつ)より多くなる可能性があると発言。緩やかな引き締めの道筋をより早期に再開するのが適切になる可能性が高いと述べた。これを受けて米債利回りは小幅上昇。ドル円は111円台半ば近辺で膠着。ユーロドルは1.13ドル台後半に下落した。

 中盤に入り米国株がマイナス圏に沈むと、米債利回りも低下し、ドル円は111円台前半に下落。ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に反発するなどドル売り優勢。後半は米債利回りが下げ止まったことから、ドル円は111円台前半で推移。ユーロドルは1.14ドルちょうどを挟んでの上下動となった。

 ボストン連銀のローゼングレン総裁は、利上げ再開のタイミングが早まる可能性を示したが、労働市場情勢指数は3カ月連続のマイナス。むしろ利上げ先送り観測を強める状況になったと思われる。米国株も高値警戒感が強まっている様子で上値は重く、市場の慎重な姿勢も続く見込み。本日東京市場でのドル円は111円台前半から半ば近辺で上値の重い動きが続くと予想される。一方、ユーロドルは米債利回りの低位安定を背景に1.13ドル台後半から1.14ドル台前半で底堅く推移する見込み。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなりそうだ。

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