2016年4月6日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月5日)

 4月5日のロンドン市場は、円買い・ドル買い優勢の展開が続いた。ドル円は取引序盤に110円台半ば近辺から110円台後半に上昇。菅官房長官が為替水準の動向を注視していると発言したことにドル円は反応した。しかし円売りの動きは続かず、ドル円は再び110円台半ばに下落。取引後半はじり安の動きとなり110円台前半と年初来安値を更新。終盤には米債利回りの反発を受けて110円台後半に上昇したが上値は抑えられた。

 ユーロドルは取引序盤に1.13ドル台後半から1.13ドル台半ばに下落。2月のドイツ製造業受注は前年比0.5%増と市場予想を下回り、前月分も下方修正。ユーロを下押しした。その後ユーロドルは1.13ドル台後半で方向感に欠ける動き。2月のユーロ圏小売売上高は前年比2.4%増と市場予想を上回り、ユーロをサポートしたが、欧州株の下げが比較的大きいこともあり、ユーロの上値は抑えられた。

 NY市場は取引中盤過ぎに円買いが先行。後半は円を売り戻す動きが見られたものの、米債利回りは上値が重く推移するなど市場の慎重な姿勢が続いた。

 取引序盤はドル円が110円台半ば近辺で推移する一方、ユーロドルは1.13ドル台後半で強含み。2月の米貿易収支は471億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上振れ。ドルの重石となった。取引中盤に差し掛かる頃に発表された3月の米ISM非製造業景況指数は54.5と市場予想を小幅上回ったが、2月の米求人件数は544.5万件と市場予想を下振れ。ドル円は110円台半ば近辺のままと反応は限定的。一方、ユーロドルは1.13ドル台前半に下落後、1.13ドル台後半に反発するなど、不安定な動きとなった。

 取引中盤に入ると円買い・ドル売りの動きが強まり、ドル円は一時2014年10月末以来となる110円割れ。ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に上昇。ただ円買い・ドル売りの動きは続かず、すぐにドル円は110円台前半に反発。ユーロドルは1.13ドル台後半に下落したが、再び1.14ドルちょうどに上昇した。

 後半のドル円は一時110円台半ば近辺に上昇したが、終盤には110円台前半でじり安の推移。ユーロドルは1.13ドル台後半に下落したが、下値は堅かった。

 カナダドルは軟調。ドルカナダは取引前半に1.31台後半から1.32台前半に上昇した。2月のカナダ国際商品貿易が19.1億カナダドルの赤字と赤字額が市場予想を上回り、4カ月ぶりの高水準。カナダドル売りを後押しした。取引中盤にドルカナダは1.31台後半に下落したが、下値は堅い動き。後半は原油先物価格が反発し、ドルカナダは1.31台半ば近辺に下落したが、カナダドル買いの動きは続かなかった。

 アトランタ連銀の経済モデル「GDPナウ」は第1四半期の米成長率見通しを0.4%増と大きく下方修正。6月FOMCでの利上げ先送り観測を強化した。米国景気の先行き懸念も強く、割安感が強いとされる円は買い優勢の地合いが続きやすい。一部報道は日銀が4月28日会合で追加緩和を議論すると報じたが、日銀への期待感が大きく強まるとは考えにくい。ドル円は年初来安値を更新したこともあり、本日東京市場でも110円割れを狙う動きがみられそうだ。一方、ユーロドルは米債利回りの低位安定を背景に1.13ドル台後半から1.14ドル台前半で底堅く推移する見込み。アジア通貨は対ドルで売り優勢と予想される。

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