2016年4月7日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月6日)

 4月6日のロンドン市場はドルが対欧州通貨中心に底堅く推移した。ユーロドルは1.13ドル台後半から1.13ドル台半ば近辺に小幅下落。東京市場後半に発表された2月のドイツ鉱工業生産は前年比+1.3%と市場予想を上振れ、ユーロはやや強含んだが、その後発表された3月のユーロ圏小売業PMIは49.2と前月から低下。ロンドン市場に入り米債利回りが緩やかながら上昇基調で推移し、ユーロドルはドル買い優勢となった。

 ドル円は110円台半ば手前で方向感に欠ける動き。ドイツ株は前日終値付近での小動きとなったが、日経平均先物は小幅マイナス圏での推移。菅官房長官が為替については緊張感をもって注視し、必要に応じて適切に対応したいと述べたると、円売りの動きが強まる場面もあったが一時的。ドル円の上値の重さは続いた。

 NY市場は一転してドルが下落した。取引序盤はドル円が110円台前半で膠着感が強まり、ユーロドルは1.13ドル台前半で方向感に欠ける動きとなるなど、様子見姿勢が強い動き。しかし米債利回りが小幅低下すると、ドルは売り優勢となり、ドル円は109円台後半まで下落。一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に上昇した。

 その後、ドル円は110円台前半に急反発し、ユーロドルは1.13ドル台後半に下落するなどドルを買い戻す動きも見られたが一時的。取引中盤以降は、再びドル売りの動きとなり、ドル円は109円台後半に下落。ユーロドルは1.14ドル台前半に上昇した。

 クリーブランド連銀のメスター総裁は、2016年は緩やかなペースで緩和縮小を続けるのが適切だと指摘。利上げを先送りすれば、将来において一層積極的な利上げが必要になり、ボラティリティを高める恐れがあると、警戒感を示したが、一方で、世界的な成長減速やドル高などが引き続き米経済への影響要因だとの認識を表明した。

 取引後半に入り、FRBはFOMC議事録(3月15、16日開催分)を公表。会合では4月の利上げに対し、幾人かの当局者は誤ったシグナルを送ることになるとして反対。メンバーの多くは世界経済のリスクを理由に次の利上げの前は慎重に待つべきと発言。ただ一方で、メンバー数人は25bpの利上げが適切との認識を示した。

 議事録公表直後にドル円は109円台前半に、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺にそれぞれ急落したが、円買いドル売りの反応は一時的。ドル円はすぐに109円台後半に反発したが、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺で上値が重くなった。

 カナダドルは取引中盤に原油高を受けて上昇した。3月のカナダIvey購買部協会指数は50.1と市場予想に反し前月から低下。ただドルカナダの反応は限定的で、1.31台後半のままだった。取引中盤に入り、原油先物価格が上昇すると、ドルカナダは1.30台後半に下落。その後、ドルカナダはじり高の動きとなり、終盤は1.31ちょうど近辺で推移した。

 ドル円は節目とされる111円や110円を次々と割り込んだが、米債利回りは下げ止まりの兆し。3月FOMC議事録でも利上げを主張するメンバーが複数存在したこともドルをサポートしたように思われる。米国株が反発したこともあり、本日東京市場でのドル円は109円台後半から底堅さを増すことも期待される。一方、ユーロドルは1.13ドル台後半で底堅く推移する見込み。アジア通貨は対ドルで軟調な推移が予想される。

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