2016年4月8日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年4月7日)

 4月7日のロンドン市場は、円が取引中盤まで上昇基調で推移。ドル円は108円台後半から108円ちょうど近辺まで下落した。ドイツ株は前日終値水準で推移したが、日経平均先物は下落基調で推移。米債利回りも低下基調で推移し、ドル円を下押しした。取引後半に入り菅官房長官が足元の為替相場が一方方向に偏った動きがみられると述べ、場合によっては必要な措置を取ると語るとドル円は108円台半ば近辺に反発したが、上値は抑えられたままだった。

 ユーロドルは取引前半に1.14ドル台前半から1.13ドル台後半に下落。ECBコンスタンシオ副総裁は欧州議会で物価安定の目標達成のために必要なあらゆる措置をこれまで取ったし、今後も責務の範囲内で続けると発言。しかし、その後、同プラート専務理事は、マイナス金利が2、3年続けばかなり懸念すべき事態だろうと発言。この発言が伝わるとユーロドルは1.13ドル台後半で下げ止まり、後半には一時1.14ドルちょうど近辺に上昇。ECBが公表した3月理事会の議事要旨で一部メンバーが政策金利の追加引き下げの可能性と見込みを排除しないと指摘したことが判明すると、ユーロドルは1.13ドル台後半に小幅下落したが下値は堅かった。

 NY市場は取引前半にドル売り・円買いの動き。中盤以降、ドルは買い戻されたが、後半に入るとドルの上値は重くなった。米新規失業保険申請件数は26.7万件と市場予想を下回る好結果。ドル円は108円台半ば近辺で膠着感の強い動き。ユーロドルは1.13ドル台後半で上値が重くなった。

 しかし米国株が下げて始まり、その後も下げ幅を広げると、米債利回りは低下基調で推移。ドル円は107円台後半と、日銀が追加緩和を発表した2014年10月末の安値を下回り、同年10月28日以来の安値に下落。一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に上昇した。

 取引中盤に入り米債利回りが下げ止まると、ドル円も下げ止まりから上昇基調で推移し、108円台半ば近辺に上昇。一方、ユーロドルは1.13ドル台後半で上値の重い動きを続けた。しかし後半に入り米国株が再び下げ幅を広げると米債利回りも小幅低下。ドル円は108円台前半に小幅低下。終盤には108円台半ば近辺に持ち直したが一時的で、引けにかけては再び108円台前半での推移。ユーロドルは1.13ドル台後半での推移を続けた。

 カナダドルは軟調な動きとなった。2月のカナダ住宅建設許可件数は前月比15.5%増と市場予想を大きく上回り、2014年1月以来の大幅増。ドルカナダは1.31台前半から1.31ちょうどに小幅下落したが、原油先物価格は下落基調で推移。取引中盤には1.31台後半に上昇した。終盤に原油先物価格が反発すると、ドルカナダは1.31台半ば近辺に下落したが、下値は堅かった。

 米10年債利回りは1.68%台と2月25日以来の低水準に低下。安倍首相が一部米系メディアで通貨安競争の回避しなければならないとの認識を示したこともあって、日本の金融当局による円売り介入に対する警戒感も後退。ドル円の下の節目は2014年2月4日の安値(100.76)から2015年6月5日の高値(125.86)の76.4%戻し水準にあたる106.7近辺か、2014年10月末の日銀追加緩和前(同年10月15日)に記録した105.2近辺か。本日東京市場でもドル円は上値の重い動きが続くと予想される。一方、ユーロドルは1.13ドル台後半で底堅く推移する見込み。アジア通貨は対ドルで軟調な推移が予想される。

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