2016年5月11日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月10日)

 5月10日のロンドン市場は円売り優勢の展開が続いた。ドル円は取引中盤まで108円台後半から109円台前半へと上昇基調で推移。ドイツ株は小幅高で推移。麻生財務相が連日、円売り介入を示唆する発言をしたこともドル円をサポートした。ただ取引後半に入り、ドイツ株が上げ幅を縮め、米債利回りも低下すると、ドル円は一時109円ちょうど近辺に反落。終盤には109円台前半に上昇したが、上値は抑えられた。

 ユーロドルは取引前半こそ1.14ドルちょうど手前水準でもみ合っていたが、中盤からは1.13ドル台後半で上値の重い動き。3月のドイツ鉱工業生産は前年比+0.3%と市場予想を下振れ。同月同国の経常収支は304億ユーロの黒字と1971年以降、過去最大を記録したが、輸入は前月比2.3%減と7カ月ぶりの大幅な減少。ドイツ景気の減速感を示す内容となり、ユーロの重石となった。

 ポンドは底堅く推移。ポンドドルは取引前半に1.44ドル台前半で推移していたが、中盤には1.44ドル台半ば近辺に上昇。後半は1.44ドル台半ば手前で下値の堅い動きとなった。3月の英貿易収支は38.3億ポンドの赤字と赤字額が市場予想を下回り、ポンドをサポートした。

 NY市場はドルが底堅く推移した。取引前半はドル円が109円ちょうど近辺に小幅下落する一方、ユーロドルは1.13ドル台後半から1.14ドルちょうど近辺に小幅上昇など、ドルがやや軟調な動き。ただ低下基調で推移していた米債利回りは、原油先物価格の上昇を受けて下げ止まり。3月の米卸売在庫は前月比0.1%増と市場予想通りとなったが、同月同国の求人件数は575.7万件と市場予想を大きく上回り、過去2番目の高水準を記録したこともあって、ドルの下値は堅かった。

 取引中盤に入り、米国株が堅調に推移すると、ドルはじり高の動きに。ドル円は109円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.13ドル台後半に下落。取引後半に米国株が伸び悩むとドル円は109円台前半、ユーロドルは1.13ドル台後半で、それぞれ動意に乏しくなった。

 アトランタ連銀の経済モデル「GDPナウ」は第2四半期の米成長率見通しを2.2%に上方修正。欧米株が上昇し、日経平均先物も16800円付近まで上昇するなど、市場のリスク回避姿勢はだいぶ後退したようだ。ドル円は20日移動平均(108.9近辺)を上抜けしており、4月28日の日銀金融政策決定会合前の111円台後半あたりまで節目らしい節目が見当たらず。本日東京市場のドル円は110円ちょうどを目指す動きが期待される。一方、ユーロはドイツ景気の先行き懸念を背景に上値の重い展開となる見込み。アジア通貨は対ドルで買い戻し優勢の展開が予想される。

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