2016年5月19日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月18日)



 5月18日のロンドン市場は取引序盤こそドル買いの動きがやや強まったが、その後、ドルはじり安を続けた。ドル円は取引序盤に109円台前半から109円台半ば近辺に上昇。ドイツ株は下げて始まった一方で、日経平均先物は小幅高。米債利回りは下値が堅くドルを下支えした。

 取引中盤に入り米債利回りは小幅高となったが、この後に発表されるFOMC議事要旨の結果を見極めたいとの思惑や高値警戒感もあり、ドル買いの動きは一服。ドル円は109円台半ばから109円台前半に小幅下落した。

 ユーロドルは取引序盤に1.12ドル台後半から1.12ドル台半ば近辺に下落したが、その後は下値の堅い動き。取引中盤以降は1.12ドル台後半で底堅く推移した。4月のユーロ圏CPI(確定値)が前年比-0.2%と市場予想通り速報値から変わらず。ただ一方で、5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレートは3月以来の高水準に上昇。ユーロ売りの動きを抑えた。

 ポンドは取引後半に急伸した。取引前半のポンドドルは1.44ドル台前半で推移。4月の英失業率は2.1%と市場予想通り。同月同国の失業保険申請件数は2400件減と市場予想に反し減少となり、3月の英週平均賃金は前年比2.0%増とこちらも市場予想に反し前月から加速するなど、概ね良好な結果だった。ただポンドドルは、指標発表直後こそ1.44ドル台半ば近辺に上昇したが、上昇は一時的。取引中盤に入ると、米債利回りの上昇もあってポンドドルは1.44ドルちょうど近辺に下落した。

 取引後半に入るとポンドドルは1.44ドル台前半で小動き。しかし、英夕刊紙と調査機関IPSOSが英国のEU残留/離脱を問う世論調査で残留賛成55%、離脱賛成37%とする調査結果を発表すると、ポンドドルは1.45ドル台半ばと5月3日以来の高値に上昇した。

 NY市場はFOMC議事要旨を受けてドル買いの動きが強まった。取引前半はドル円が109円台前半から109円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.12ドル台後半で上値の抑えられる動き。米債利回りは取引中盤に近づくにつれ上昇基調で推移。下げて始まった米国株も前日終値水準に持ち直し、円売りの動きをサポートした。

 ただ取引中盤に入るとFOMC議事要旨の発表を控え、ドル円は109円台後半、ユーロドルは1.12ドル台後半でそれぞれ様子見姿勢の強い展開。取引後半にFRBはFOMC議事要旨(4月26-27日開催分)を公表。大半の参加者は、今後入ってくるデータが第2四半期に米成長率が上向き、労働市場が引き続き力強さを増し、インフレが2%に向けて進展している状況と一致すれば、6月に利上げすることが適切となる可能性が高いと判断。6月FOMCでは、政策の選択肢をオープンにしておき、この決定を下す上での柔軟性を維持するが適切とした。

 FOMC議事要旨発表後、ドルは買いが先行。ドル円は110円ちょうど近辺に上昇する一方、ユーロドルは1.12ドル台前半に急落した。取引終盤に入り、米国株の下げ幅が縮まると、ドル円は110円台前半へと一段高。ユーロドルは1.12ドル台前半で上値の重い動きとなった。

 FOMC議事要旨は、米経済指標次第としながらも6月利上げの可能性を示す内容。ドル円はなかなか超えられないでいた110円の壁をなんとか突破した。利上げ先送り観測の後退で米国株はFOMC議事要旨発表後に下落したが、その後持ち直し。日本株はプラスで始まるとみられ、ドル円の下値をサポートするだろう。本日東京市場でのドル円は110円台前半で底堅い動きが期待される。一方、ユーロドルはドル買い優勢の地合いを引き継ぎ上値の重い動きとなる見込み。アジア通貨は対ドルで売り優勢となりそうだ。

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