2016年5月24日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月23日)



 5月23日のロンドン市場は円が底堅く推移した。ドル円は109円台後半から109円台半ば近辺に下落。週明けのドイツ株は下げて開始。一時、プラス圏に浮上する場面もあったが、取引中盤からは再びマイナス圏に落ち込むなど上値の重さが目立った。一方、米債利回りも上値が抑えられる展開。ドル円の重石となった。

 ユーロドルは取引前半に1.12ドル台前半から1.12ドルちょうど近辺に下落。中盤以降は同水準でもみ合いを続けた。5月のドイツ製造業PMIは52.4と市場予想を上振れたが、同月のユーロ圏製造業PMIは51.5と市場予想に反し前月から低下。ユーロ圏全体での景気鈍化が嫌気された。

 セントルイス連銀のブラード総裁は北京での講演で、労働市場は比較的タイトで、先行きインフレ上振れ圧力となる可能性があると指摘。また記者団に対し、金利を長期間過度に低い水準に維持すれば将来的に金融を不安定にする恐れがあり、市場の利上げ観測が高まっていることは「おそらく良い」との考えを示した。

 NY市場はドルが対円を除き買い優勢の展開。ただ取引後半はドルが売り戻された。

 取引前半にサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はNYで講演し、今年は2、3回、来年は3、4回の利上げがほぼ妥当とみていると発言。記者団に対し、英国のEU離脱に関する国民投票が6月FOMCの決定に影響を与える要因となるとし、7月まで利上げを見送る可能性があるとも述べた。

 同総裁の発言を受けて米債利回りは上昇。ユーロドルは1.12ドルちょうどを割り込んだが、ドル円は109円台半ば近辺で小動きのまま。取引中盤に入り米債利回りの上昇が一服すると、ユーロドルは1.12ドルちょうどを挟んで小幅上下動。ドル円は109円台半ば近辺で膠着感を強めた。

 取引後半に入ると、米債利回りは小幅低下。ドル円は109円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.12ドル台前半に小幅上昇するなど、ドルが売り戻された。

 セントルイス連銀のブラード総裁、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁の両者も6月FOMCでの利上げ再開を示唆。米債利回りは伸び悩んでいるものの、利上げ再開観測は続いていると思われる。米国株が下値の堅い動きを見せたこともあり、本日東京市場でのドル円は109円台前半で下値の堅い動きが期待される。一方、ユーロドルはユーロ圏景気の先行き懸念もあって上値の重い動きが続く見込み。アジア通貨は対ドルで軟調な推移が予想される。

0 件のコメント:

コメントを投稿